149: ◆rZ1XhuyZ7I[saga]
2019/05/04(土) 19:53:31.61 ID:/q2u4W020
>>147>>148
【二人の答えにオッツダルヴァは満足げに頷いてドアノブを回す。】
【扉が開く―――】
【その先は、列車の中であって列車の中ではなかった。】
【そこは古びた時計塔の内部であろうか、埃立ち蜘蛛の巣がある開けた空間。四方には巨大なステンドグラスと】
【奥にある一辺には時計盤の裏が見える、そしてそのすぐ前にある玉座に腰掛けている人物が一人。】
【深く座り、虚ろな雰囲気を纏うストライプの入った赤いスーツに同じ柄のソフト帽、銀色の長髪に赤い瞳といった風貌の隻腕の女性だ。】
【女性は三人へと顔を上げて、ゆったりと微笑む。】
―――やぁ、ようこそいらっしゃい来訪者の皆。
中々に面白い夢の中だろう?君達異能者、特に依り代になりやすい媒介≠以て行った結界術式は。
私はマリアベル、深淵渡り≠ネんて呼び名もある。
『ふむ、君の自己紹介に興味はないのだがこの現象の中枢である事に間違いはなさそうだね。』
【『であれば』とオッツダルヴァは騎士剣を構えてマリアベルに相対する。】
【―――聞こえるだろうか】
【ずるずる】 【ずる】ずる
【何かが這ってきている】
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