【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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148:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/04(土) 19:40:33.65 ID:hplBwCVT0
>>146
>>147

【自分はただただ普通に買い出しへと向かう途中だった。お店に出す商品の買い付け。どちらかといえば女性が好きそうな香り高いハーブティーだったり、柔らかにかおる香水の材料とか……そんなところ】
【だからオッツダルヴァと名乗った者の『心当たり』の問いには首を横に振った】
【自分のようななんでもない者が、なんの理由で……いや、理由なんてないのかもしれない。本当にただの、偶然で……?】

【少女は名を「フィオです」と名乗った。邪魔にならなくてよかったとギアに微笑み、手助けをありがとうとオッツダルヴァに会釈する】

【水筒をひろって彼らの後ろに付いていく。二人が強いから特にフィオは何もせずに守られてばかりだったのだけれど】
【それでもできるだけの補助はした。役に立ったかはわからないけど、きっと邪魔にはなっていないはずって信じて】
【ーーーーそして先頭車両前。フィオは二人の視線を追うーー目の前にーー】

嘘……山が……動いている……?

【フィオはそれをすぐに『生物』だとは認識できなかった】
【見れば見るほど不気味なそれは見てはいけないーーと自分の中の何かが警告してくるような……そんな禍々しさを放っていて】
【ぐ、と爪が手のひらに食い込むくらいに握りしめる。そうでもしないと泣き出しそうでーー】
【しかし二人の後ろ姿をみてふるふると弱くだが決意をしたように首を振る】
【もう片方の足に装備した水筒に触れ。こんなもので役に立てるかとか足手まといなんじゃないかなんて思いも巡るけどーー】

ギアさん、オッツさんーー
私、絶対に負けませんっ!

【キリと目の前の扉を睨みつけて】
【二人に向かって力強く、頷いたーー】


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