145: ◆moXuJYo6C0cW[sage]
2019/05/04(土) 18:26:19.49 ID:RfvXQyZaO
>>144
【彼の笑みの意味を人形は測りかねていた。見立て通りという言葉からしても、まるで自分たちを便利な手駒を見つけたかのように見ているようで】
【しかし同時に、何か今の自分にはわからない大局を見ているかのようでもあった】
【ともあれ、歩みは進める。つい今しがた人だけが消えたような食堂車の様子を訝しむ。しかし、答えが用意されているでもない】
……ええ、もうUTを名乗って動いているのは僕ぐらいかもしれませんね
オッツダルヴァさん、ですか……ええ、こちらこそお会いできて嬉しいです
氷の国の軍人さん、ですかね?
【明らかに偽名としか思えないが、それ以上の詮索はしなかった。今はこの事態の打開が先決だ】
……はい。僕も命は惜しいですからね。もう躊躇いはしません
!! また出てき……な!?
【その軍人の腕がどれほどのものか、その片鱗をギアは見た。自分が少女の支援を受けてやっと一人倒した怪物を、こうも容易く三人も】
【彼も何らかの能力者か。だがそんな疑問など抱く間も無く、彼は走り出す】
【ギアはどうにかオッツダルヴァに続き、サーベルを振り抜いて異形の攻撃を防ぎ、赤黒い液体をかわし、時に少女をかばいながら】
【生き人形は乾いた足音を軍靴の音の後に続かせる】
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