【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
1- 20
143: ◆moXuJYo6C0cW[sage]
2019/05/04(土) 17:37:58.36 ID:pUZIhJHb0
>>140
>>141
!? 誰……いやありがとう!!

【その声を聞いてようやく、ギアは少女の存在に気づいた。当然驚きをもってその事実を迎えるが、すぐ意識を切り替える】
【誰かが目の前で傷付くのが嫌だという彼女の思いは知らずとも、彼女が自分を助けようとしていることはわかる】
【ならば、それに応えなくてはならない。ギアは眼前の怪物のみを見据えて、サーベルを突き出した】

【怪物の動きが止まる。恐らくは少女の力。的確な支援を受けて、ギアの攻撃は通った】

!!? 何だこの手応えは……!?

【その肉体もまた人のそれではないということか。岩石に剣を突き立てたような痺れが魂に伝わる。しかし、少なくとも急所は人と同じだったらしい】
【怪物が倒れるのを見てギアは息をつく。人形の身体なのでその真似だけだが。そして少女に向き直る】

ふうっ……ありがとう、助かりました
僕はUTのギア・ボックスと言います。ええと、貴女は……? もしや貴女もこの列車に乗っていて、これに巻き込まれたんですか?

【サーベルを収納し、努めて穏やかに声をかけるギアだが、そこへ新たな声が振りかかった。ギアはそちらにまたも向き直る】

その声、さっきの……!
軍人さん、ですか? 貴方も巻き込まれた口で……?

僕はUTのギア・ボックスです。貴方は……え、ちょっと!?
うわっ、なんだこれ……顔がない? 虚無を殻で覆ったみたいな……なんだこいつは……

僕たちが呼ばれた? 乗客が消えたんじゃなく、僕らが消えてこっちに引き込まれた、と?
ってもう歩き出してる……いや、こうしていても仕方ないな

【行動の早い軍人の後に乾いた人形の足音を響かせながら続く。その先に何が待っていたとしても、このまま一人取り残されるのはごめんだった】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2899.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice