【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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140:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/04(土) 16:48:09.70 ID:hplBwCVT0
>>138
>>139

ーーーーーーっ!!

【異型の脅威的なスピードはガラスを割ると同時に少女の柔らかな金髪と薄いスカートを巻き上げた。近くにあった手すりに咄嗟に捕まりその軽い身体が浮き上がってしまうのを防ぐ】
【と、同時にーーやられる!ーーとも思った。しかし助けたい気持ちよりも、それを実行しようとする手よりも明らかに異型のほうが速かったーー】
【絶望。目の前の誰かが攻撃されてしまうーー間に合わない……それでも!一撃を食らったとしても彼が耐えてくれたならーー】
【と、少女が腰を浮かせた刹那ーー】

【舞い上がる異型の腕ーー】

【降り注ぐ知らない声ーー】

【"作られた"隙ーー】

【声の主は誰かわからないし振り返る余裕もないーーしかしそこに隙はできた】
【この瞬間から少女の目に映る全てがスローモーションに見えた】
【きっとそれは気のせいーー誰にだって起こる可能性のあるただの錯覚】
【それでも彼女にとっての必死の攻撃がやりやすかったのは事実で】

【海色の瞳は男の刺突と異型を捉えたーー】

【少女は太ももに括り付けていた銀色の……ただの水筒を思い切りその異型へ向かって放り投げた】
【投げられた銀色は真っ直ぐ飛び、異型の足に当たって叩きつけられて中身が吹き出る】
【中から出てきたのは水。そう、本当にただの水でーーそれが異型の流した液体の上から足元へと満遍なく広がってーー】

捉えてッーー!!

【まき散らかった水が柔く光、瞬間に散らばった液体に被さるように硬く、そして異型を逃さないようにその足へと向かってーー異型が彼女の攻撃を避けなければーー地面から無数に生えた槍のように刺さって動きを止めるだろう】
【動きを止められればきっと彼の攻撃はーー】



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