138: ◆rZ1XhuyZ7I[saga]
2019/05/04(土) 16:04:47.49 ID:/q2u4W020
>>136
【受け流された鉄の棒は床へと突き刺さり、絨毯のような素材の床は難なく砕けた。】
【徐に放たれた一撃であったが見かけ以上に強力な威力を持っているようであった。】
【異形はゆらりと身体をのけ反らせると、赤く血走った瞳でギアを見てから一気に身体を前のめりにする。】
【ドンッ】
【先程までとは比にならない、途轍もないスピードだった。】
【踏み抜かれた床は割れそのスピードを受けた窓ガラスにはヒビが走る】
【そんな異常なまでのスピードで異形はギアへと再び肉薄すると、鉄の棒で今度は胴を叩こうとするだろう。】
『躊躇はやめたまえ、それは人ではない―――』
【異形の行動の成否に関わらず、突如としてその腕が宙に舞い落ちる。】
【カラン、と鉄の棒は床へと落下して異形は痛みに叫び声をあげるでもなくただ傷口に顔を向ける。】
【腕の切断面からは赤黒い血とは異なる液体が滴り落ちて、床へと到達すれば酸のように煙を上げる。】
>>137
『良い意志だ、ここに招かれただけはあるね。』
『―――いや、もしかすればそう言う事≠ゥ?』
【ふと戦う二体の人外へとにじり寄る少女の背後から声がする。】
【その声は人形を助けに向かう少女の意思を称賛した後、何か考えにふけるような間を置いてから】
【『まぁいい』と言葉を切った。どうやら上記で異形の腕を切断したのはこの声の主のようだった。】
『さて、隙は作った。キミの力を持って彼を支援するといい。』
『それが戦うと決めたものの使命であり辿るべき第一歩だからね―――。』
【男性の声はまるで教授するかのようにそう告げる。】
【確かに異形は武器を持った腕を切断されて、一時的に動きが止まった】
【少女が何かをするなら今だろうか?尤も人形の彼も何かしらのアクションをするだろうが】
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