【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
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134:名無しのパー速民[sage saga]
2019/05/04(土) 15:04:50.82 ID:hplBwCVT0
>>131
>>132

【揺れる、揺れるーー少女らを乗せて】
【少女が乗っていたのは一般の個室ではあったがそれでもその部屋は大変に美しかったーー足を踏み入れた瞬間、VIPルームと間違えたのではと疑うほどに】
【少女は確かに用事があってその列車に乗っていた。済んだのか、済んでいないのかーーさして問題ではないのだけれど。ただの"買い付け"だから。月明かりに浮かぶ雪景色を薄金の髪を梳きつつ楽しんでいたわけでーー】

ーーん?

【丁度髪を梳きおわる頃だろうか。ドアを閉めていたとはいえ薄ら聞こえていた人々の声が無くなったのに気付いたのは】
【揺れる音、聞こえぬ声ーー】
【ざわ、と心臓が騒ぐ。違和感のような気持ち悪さのようなそんな擽ったさを覚えて少女は櫛を仕舞う】
【怪訝そうに深青の瞳が細められ、揺れる床に抵抗しながら立ち上がってか細い指をドアノブへとやり、そっとーー外へと出て】
【自分以外の気配を彼女は感じることができない。ぶる、と身体が震えている】
【誰かーー自分以外には誰かいないか、と物陰に隠れながらもあたりを見回してーー】

//>>130ですがこちらに投下します
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