133: ◆KP.vGoiAyM[sage]
2019/05/04(土) 14:53:42.57 ID:qCZlHq0U0
【酒場】
【深夜―――この街じゃ深夜に軽食が取れる場所は少ない】
【ここはバーと言うかレストランと言うか、まあそういう間の場所で】
【仕事終わりだとか暇を持て余した人間が来る】
【ふらっと、その男はやってきた。カウンターの適当な席に着く】
【何時も通りの日常。ぬるいスタウトのビールを頼む、変わったやつがそれを変える】
【正確にはこの男を狙った刺客が約30分後にやってくることで】
【それは、運命づけられている】
【背の高い痩せた男だった。ボサボサの白髪であごひげをはやしていた】
【サングラスを掛けていてわかりにくいが、年は相応、50かそれより若いというぐらいだ】
【ジャケットスタイルだがTシャツで、ブーツは編み上げ10ホールで脱ぐのがめんどくさそうだった】
来たのは20年ぶりだ
【なんて、冗談を真顔で言う。だって20年前にはここは存在していない。】
いいや、俺が20年後から来ただけさ
【なんて言い返すのだから。質が悪い。変わり者だ。赤マルに火をつけて彼は言った】
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