13: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/03/23(土) 16:21:45.86 ID:mHCNoPnp0
>>12
…………そっか。今みたいなときこそ、……会ったほうがいいのかもしれないのか。
ならそのうちにでも行こうかな、えへへ……アルクさんとレグルスさんってどんなものが好き?
プレゼント、持っていきたいの――あたしはアルクさんにもらってばっかりだったから、……、
【曇り行く空気を振り払うようにして、またしても話題の転換。ふたりの墓前に供えるものについて】
【あれやこれやと思いを広げていくのも――束の間の話でしかなかったのだろう】
【近くのベンチにでも座って、三人は休息を取り始めるだろうか。そしたら、ブラックハートは見てしまうから】
【蜜姫かえで。外務八課。その単語が耳に入っただけだとしても、きっと夕月は怯えただろう】
【何せ前者は友達だった。後者に至っては、伴侶の属する組織だった。それが今や「炎上」だなんて】
【そんなスラングじゃ言い表せないほどに燃え上がっている。だけど問題はその次であり、】
……………………っヒ、………………、
【冒涜。その単語が、低い声にて紡がれたことに関して。夕月は間違いなく怯えの表情を見せた】
【なんなら顔なんか見ていなくてもわかってしまうのだろう。びく、と痙攣するように体が震えていた】
【それはどういう感情によるものだったろう。……ブラックハートが思い当たった節、「自分みたいな」、――】
【そこが引っかかるのかもしれなかった。すなわち、この少女は“冒涜者”とやらに害されたのではないか、と】
【そう考えることもできた。けれど実態は少し違うようにも見えた――夕月の表情を見返してみるなら】
【限りなく、「そんな怖い声を出さないで」と言いたげな。そんな顔をしているのだから】
【おかしな話だった、まるでこの少女が、“冒涜者”とやらの身内――それもいい意味でのもの、みたいな態度、取るのだから】
1002Res/2899.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20