【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
1- 20
128: ◆Kh0dBGYsiPBw[sage saga]
2019/05/03(金) 23:26:41.18 ID:gswCKmna0

>>126

【談話と共に続く晩餐。善弥の能力や活躍が悠玄には伝わっていないのだろうと道賢が言えば彼女はふと俯いて】

──元々……

……元々、私の才を見出だしてくれたのはお祖父様だったんです
うちは存外古風でしたし、馬酔木家の跡取りなら兄様だっていましたから娘である私なんて放って置かれっぱなしで
家業である祓魔のいろはだって教えては貰えなかった
そんな私の魔力や才能を見出だしてくれたのは前線に出ていた父様や叔父様ではなくて彼らのエゴで幽閉されていたお祖父様だった
お祖父様のお陰で今の私はあるし、私のお陰で今のお祖父様があるんです
……勿論、ヨシビ商会だってそう……なのに……
【ぽつ、と語られた馬酔木の過去。嘗て少女の才能を見出だしたのは悠玄だったのだ、と】
【ならば彼女にとって今の状況は理不尽なものでしかないに違いなくて】

【手渡された小箱。その中身を見たのならば善弥の顔は喜びと戸惑いの入り雑じったものとなって】
【告げられる言葉。政略か否か、それは不明ではあるが】
【うら若き乙女の心を蕩かすには十分過ぎるもので】
【咲き誇る桜の如き色に上気した頬】
【初夏の湖の色をした双眸は夢見心地にとろんと蕩けて】

ゎた……、私で……良ければ……お願いします……っ!
【やっとの事で言葉を吐き出す】

【──其は蜘蛛の巣にかかるとも知らずに舞う蝶々にも似て】





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2899.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice