11: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/03/23(土) 15:47:27.23 ID:mHCNoPnp0
>>10
えっ? …………あ、そんな、あたし別にそんなつもりじゃ……
身体がニセモノだなんて、そんなこと! ぜんぜん気にしてないよっ、これ本当だから――
【はっとする。間違えた風に捉えられてしまったことを深く恥じて、ぶんぶん首を振る】
【そうして言うことは取り繕っているようにも聞こえるかもしれないが――かぎりなく本当のことだった】
【そも、夕月という少女自身が「ニセモノ」の命をしているのだから。……それは今、どうでもいいかもしれないけど】
…………そうだね、櫻も、水も――いろんなことがあって。
アーディンさん、やっぱり忙しい? だったらパーティしてだなんてワガママ言えないや。
あのネ、……あたし、アルクさんやレグルスさんにたくさんお世話になったから。そのうち会いに行きたいって、
【「思ってたんだけど――」 声がどんどん細くなる。ふたりの口から聞くに、そんな暇はないのだと】
【理解してしまう。だから彼らに別れの挨拶を告げることすらできないのだって、我慢しなければならない】
【しょうがないって思っていた、こんな世界だから。だから――目の前のふたりもまた戦士であること、理解するのだろう】
…………っ、……ラベンダーちゃんにまで、迷惑かけらんないよ。大丈夫、ごめん……
ちょっと休んだらきっとよくなるから、だから――そうだな、それまでちょっとそばに居てくれたら、
それでいいから、――、…………。…………バズ、…………ああ、
【ブラックハートが端末を出すのなら、やっぱり意地を張ったように首を横に振るのだろう。そうして】
【彼女が何かに気付いたのを悟る。であるなら、諦めたような顔をして――嘆息交じりの声を上げた】
【ならば十中八九、「それ」が原因なのだとわかってしまうのだろう。だって夕月は、縋るような目つきをしていた】
【お願いだからそれを見ないで、なんて顔。しかし彼女らは初対面、そんな懇願に付き合ってやるほどの絆はないなら?】
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