105: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/04/25(木) 20:32:38.73 ID:W2213yFJ0
>>104
イストさんって言うんだネエ。しゅーしゅーか? ……コレクターってことかナア。
うふふ、変なのお、ユーレイなんてどうやって集めるのお? ハコとかに入れとけるの?
【「まあそれはどうでもいいけどネ」、】
イストさんはこーいうトコあんまり来たコトないのかナ? じゃあひとつ教えといてアゲル。
たぶんネエ、ユーレイってもうちょっとお上品なトコにいるんだと思う――だってさ、
自分の死体見つめ続けるのってきっと悲しいコトじゃない。こんなトコ、ユーレイだって居たくないよ――
【――――じゃあなんでこいつはここに居るんだろう。決まっていた。死体を作るのが好き、だからだ】
【だからきっとイストのことだって殺す。両腕を動かす、コートの裾を棚引かせる――二本とも右へ】
【すればぎィんと甲高い金属音が鳴るのだろう。受け止めた。鍔迫り合いに持ち込むつもりだろうか、】
【だとすれば――イストは気付くだろう。こいつの膂力、左程鍛えてもいないような細さのそれから出すには】
【あまりにも過ぎた力を持っている。少なくとも人間の領域には収まらない怪力、ならばこいつは人間ではない】
【イストの力が「そうでない」なら、弾き返してしまうのだろう。あるいはそのまま押し合いに持ち込めたとしても】
――――――――――――――あッは!
【次の瞬間には、右足の裏をまっすぐ押し出してくるような前蹴りが飛んでくる。狙いは胴体、おなかの辺り】
【少なくとも何か練り込まれた技術、その一端として繰り出される「技」ではなかった。けれど】
【やはり並外れた怪力を持っているのであれば――直撃するのはあまりに危険だと悟らせる。だけどそれだけだ】
【所詮は乱雑に繰り出される喧嘩殺法にすぎない。回避だって簡単、だろうが――受け止めるには少し躊躇する】
【それくらいの勢いを持っている。少なくともノーガードで受けるなら、内臓のひとつやふたつは潰せるだろうが】
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