【枯れても走ることを】能力者スレ【命と呼べ】
1- 20
103: ◆S6ROLCWdjI[sage saga]
2019/04/25(木) 19:52:12.11 ID:W2213yFJ0
>>102

【彼女が刀に手を添えたのを見るなら、わあ、と歓声を上げるのだろう。疲れただなんてきっと嘘だった】
【そうして、女は――完全にそちらへ身を向けるのだろう。両手にひとつずつ曲刀を握っていて】
【ほとんど裸みたいな身体、白い肌には言い訳のしようもないくらいにべっとりと返り血がついていた】

【そして、】

? なんで殺したかってそんなに重要かナア? まあ、いいけどお……
ギンちゃんね、あっあたしギンコって言うの、だからギンちゃん――娼婦やってンだよネ。
そんでこの人が今日の「お客さん」だったからあ、

【「だからだよ」。 ――――、――、】

【理由にもなっていないのは明白だった。そもそも返答として成立していない。それでも女は平然としていた】
【自分が娼婦で、相手が客だから殺した。文章としておかしい。だけど奇妙なことに、こいつはそれを】
【あたりまえのことだと思っているらしい。口を開けたままヘラヘラ笑っていた。だからこいつは間違いなく、】
【社会的に存在を許されていいものではなく、そして――彼女のなにより嫌うものであるのだろう】

あははっ、アハ――――じゃあネ、質問返すけど、ギンちゃんはさっきみたいに答えましたア。
そしたらお姉さんはどーしますかっ? ギンちゃんのこと……殺しますかア??

【ぎしり、――牙を噛みしめるような笑みを浮かべて。ギンコと名乗るそいつは、両手の刃を握り直し】
【彼女の返答を皮切りにして、動き始めるのだろう。すみれ色はすっかり血を求める温度に昂って】
【とん、とん。裸足の爪先が地面を蹴る準備を始めていた――すっかり血に塗れているから、ペディキュアも見えない】


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2899.93 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice