【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】
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667:クルト・カントール【深紅の篭手】[saga]
2019/05/16(木) 23:16:58.63 ID:Q5if+MqPo
>>666

「何かヤバイ…が…!!」

 ゲッコーの襲撃は脅威度からすればそれほどでもないが、
 持続的に襲い掛かってくるのが厄介であった。

【ドスダガーに頭部切断されたゲッコー死体が地面に転がる。この状況でなければゲッコーステーキ用の肉確保ともいえたが】

「ヒ…ヒィイイイイ…愚か者ども!終末だ!終末が来た!死がやってきた!
 こんなところに居られるか!俺はこっちに逃げるぅううう!」

 終末論者がパニックを起こしたのか遂にはヒステリーめいた叫びをあげて、
 キャラバンを置き去りに連絡口を開けて勝手に離脱してしまった。

【もちろんだが、死亡フラグマシマシの言動もあってこれを引き留めようとする者はゼロであった】

 むろん、ソーマタージに言われずともゲッコーをさっさと振り切りたいキャラバンは歩を速め、
 トンネルを進んでいく…そして、徐々にゲッコーの襲撃は勢いをなくしていった。

「ギャッ!!」

 ソーマタージの幾度目かの刃が走り、ゲッコーを倒した時には、
 周囲はより夜がさらにふけたのか深い闇となっていた。光源の頼りない明かりはさらに弱弱しくなっていた。

【やや視界不良発生中(サイバネアイ低光量視野/夜目無効環境発生中)】

「ふう…なんとな乗り切れたな」

 キャラバンの中でようやく弛緩した空気が流れ始めた。


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