【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】
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551:α-12【ディープメイカー ver.α】>>507[saga]
2018/09/02(日) 22:41:53.06 ID:MXKopTKMo
【全員対象】

 バキリ!!遂にはバリケードが中心に向けてグシャグシャに潰れて、小さい球になって地面に落ちた。
 ヴァッと噴煙が舞って、階下よりそれは歩み姿を表す。

「――こういう事態も当然考慮してたデスけど…」

 現れたのは文字通りの異形である。
 全身のいたる所を紫と緑が混じった艶のあるキチン質で覆われ、
 頭部はタンパク質髪の変わりに髪を模した黒茶色の節のあるキチン質で長髪を形成し、
 背中からは骨組みだけの翼のような幾つモノ触手を生やしている。

【そして顔はα-12と同じ・・・いや、少女の幼さを残すα-12とは違い、タェンティースやニアに近いか】

「アラズァヘッド…シリーズ9999(フォーナイン)。しっかり回収されていたって訳デスか」

 これは越境者達も本来の任務≠ニしてブリーフィングで聞いている内容だ。
 シリーズ9999(フォーナイン)…いわゆる失敗作。それなり以上でも以下でもない特徴の無いクローン兵士群。
 しかし、眼前のそれは外観そのものが全く異なる上に…感じ取れるプレッシャーはそれなりなんてレベルではない。

≪勧告する。抵抗は無意味だ≫

 無機質な声。が、鼓膜に響いた声ではない。脳裏に直接…テレパスによる意思伝達。

≪同化せよ。貴様等の遺伝子・能力は共に貴重だ。我等は遺伝子資源として貴様等を歓迎する≫

 ご丁寧にも貴重な警告をしてくださるというわけだ。
 ゆえに奇襲めいた行動はとらなかったのだろう。どうやら、階下の兵士達よりよほどエイリアンの根幹に近しい処置をされたと見える。


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