【剣と魔法と】ここだけ世界の境界線★24【光線銃】
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232:α-12【ディープメイカー ver.α】>>507[saga]
2018/07/29(日) 23:57:38.99 ID:eFOsEKcHo
【全員対象】

 偶然かあるいは経験か。ウォルターが呟いた「エスパーの類か?」という言葉こそが、
 この状況の正鵠を突いていたと言える。思考の道筋を開通させる鍵となった。

「解析するデス!!」

 その言葉に布状バイザーのオーグ(拡張現実)を起動。
 戦場の解析…先程目撃した兵士達が銃口を向けた順番と、死した順番がピタリと一致する事を確認。
 さらにこの耳鳴りが、敵のESP攻撃の類と判断するならば。

「金男=サン!あのデカ脳味噌の能力版デス!皆、殺意向けると脳味噌ぶちまける事になるデス!!
 そして、そこののーみそ筋肉ポンコツ=サンはこっち!!」

 そして、いち早く正解にたどり着いたロイは接近を開始している。
 さらに切り込まんとしたタェンティースはα-12が背後からディープメイカーを伸ばし口に大量のグミをぶち込む!

【接近しようとするロイ。耳鳴りはドンドンやかましくなるが、近づいただけで脳が炸裂することはない】
【同時に至近においては、僅かでも殺意を向ければ、より迅速にそれが脳に跳ね返ると理解できることだろう】

「―――」

 しかして、殺意無しに接近すれば敵が無力であるわけでもない。脳の皺から管みたいなモノを飛ばし、
 ロイに突き刺そうとする防御行動に打って出たのだ!!

【ロイへ卵管による攻撃。突き刺さればロクな事にならないだろう】

「どーするデス?明鏡止水なんて芸当、α-12には無理デスよ」

 この手の敵への対処法は、殺意を消した攻撃か、殺意のカウンターを上回る超速度での必殺、
 あるいは範囲外からの攻撃、相手のカウンターを無効化する特性。

【なお、心理として相手を屠るに際し、殺意をゼロにするのは至難を極める。
 かのゴ○ゴ13すらそれは出来ないといえば、途方も無い難度の高さを理解できるだろう】

「範囲型…半ば自動的だから集団による圧殺、意識外からの攻撃って手はダメ・・・厄介デス」

 なるほど、尖兵としては凄まじく有能だろう。解き放つだけで敵を概ね殺戮する。
 この時点で敵が戦術を有する類であるとも改めて理解できることだろう。


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