´ω`)ノ こんぬづわ11
1- 20
402:読書(12月)[sage]
2020/12/17(木) 19:18:40.50 ID:Xk9eA2sR0
C■~ *河邑哲也「『赤旗』は、言葉をどう練り上げているか」(新日本出版社 2015年)

☆もっと一語の対して深く掘り下げて解説してるのかと思ったら、そうでもない。

10 慰霊碑
 「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」ーーー広島の平和記念公園にある原爆碑の碑文です。この碑を一般の新聞は「原爆死没者慰霊碑」と書きます。正式の名称は「広島平和都市記念碑」です。
 「赤旗」ではこれを「慰霊碑」とは表記せず、「原爆碑」または「原爆記念碑」と書きます。
 「慰霊」とは、死んだ人の霊魂をなぐさめることです。この言葉は「英霊」と同様、明治から昭和の戦争期に多く使われだしました。
 そもそも「霊魂」が浮翌遊するというのは神道特有の概念で、認めていない宗教はたくさんあります。
 「慰霊」については『日本共産党と宗教問題』(新日本出版社)のなかの「宗教について語る」で、次のようにのべています。
 「『慰霊』とか『英霊』とか言うのは、これはもともと国家神道からきた言葉ですから、公式には使うべきではないと私たちは考えています」
 「赤旗」では「慰霊」を使わず、「追悼」などとしたり、言い換えが難しい場合はカギかっこをつけて表記しています。

66 唱歌と童謡
 広辞苑によると「主として明治初期から第二次大戦終了時まで学校教育用につくられた歌」が「唱歌」です。戦前の小学六年生の唱歌には、「明治天皇御製」「出征兵士」「日本海海戦」「天照大神」とならんで「故郷」もありました。これに対して「童謡」は、「赤とんぼ」「雨ふり」「ペチカ」など「大正中期から昭和初期にかけて、北原白秋らが文部省唱歌を批判して作成、運動によって普及させた子供の歌」と区別しています。


*高田武「地下潜行 高田裕子のバラード」(社会評論社 2018年)

☆著者の自伝。タイトルだと柔らかめだが、なかなかどうして。
「革共同政治局の敗北」の著者水谷・岸が徹底批判されている。異常者との潜行生活は読んでるだけでヒリヒリする。

161 松代大本営地下壕跡
 裕さんは「黙殺の地下壕・松代大本営をめぐる戦後責任」と題する日垣隆氏の論文(『世界』1991年3月号)を参考にして、このマツシロに、アジア人民に対する日本国、日本人民の歴史的な関係、植民地支配と侵略戦争の歴史的な責任、戦後責任のすべてが問われていると述べている。

176 レーニンの言葉
 「武器の使い方を習得し、武器の使い方に練達し、武器を持つことに努めないような被抑圧階級は、抑圧され、虐待され、奴隷としてとりあつかわれる値打ちしかない」


*山本幸司「穢と大祓」(平凡社 1992年)

☆上杉氏に著作「これでわかった!」にちょくちょく出てきたので読んだ次第。もっと哲学的なものと思っていたが、文献史料学的なないようでした。

76-77
 〜穢を問題とするということは、本来、穢とされる事物について個々に何が穢であり何が穢でないかという仕分けをすることではなく、ある事物ないしある現象を以て「穢」と認める、特定社会における人間の分類意識・分類基準を探ることに他ならないのである。

 〜穢とは、人間の属する秩序を攪乱するような事象に対して、社会成員の抱く不安・恐怖の念が、そうした事象を忌避した結果、社会的な観念として定着していったものだということができる。

207 罪と災い
 まず"罪"だが、これは「人間の神に対する作為・不作為を問わない、冒涜的行為」と規定しよう。この中にはいわゆる神域を汚したり、神の所領の押領や神に仕える巫女を犯すこととかの積極的な意味での冒涜、その他第一部で論じたような穢一般をもたらすような行為と、神を祭るについて怠慢であったり、ある神を祭らなかったりなどの、いわば消極的な意味での非礼も含まれる。
 一方、"災い"の内容としては、個人的な次元では病気や死・窮乏などの不幸、社会的な次元では疫病、旱害・風水害・虫害・霖雨などの生産活動の面での障害、時には兵乱などを含めて考えたい。この"罪"と"災い"との関係は、"罪"が神に対して謝罪されない場合に人間に降り懸かってくるのが"災い"であるということになろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2330.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice