´ω`)ノ こんぬづわ11
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33:読書(コミックを含む) and TV[sage]
2018/05/28(月) 18:16:18.74 ID:R6+Ym+6P0
C■~ *(コミック)柳沢きみお「THE 大市民@」(ゴマブックス[kindle本] 2016年)

☆「一体これ、いつの作品だろうか?」と思ってwikiったら2002年からの連載で第3シリーズとのこと。媒体を転々として現在は「サンデー毎日」に連載中!!
 内容は伊集院静「男の流儀」を面白おかしくしたしたコミックだと思う。「流儀」は2,3回読んだが、内容より週金に罵倒批判されてたのを覚えてるw こちらの漫画の方が遥かにオモロイと思う。


*筒井功「日本の『アジール』を訪ねて」(河出書房新社 2016年)

☆それぞれの章が史料が限られて、小粒感が否めないが本書の白眉は「沖浦説の否定」だろう。それほど「サンカ」に歴史はないよ、という沖浦説に対し史料等で反論を試みてるとこは読みごたえあり。
176-177
沖浦和光氏の近世末発生説があり、そこではサンカは幕末の飢饉などによる社会的危機を背景に、窮民が流浪化してサンカになったとされている。この見解に筆者が同意できない根拠の一つとして彼らの一派、細工系サンカが主たる生業としていた箕、筬の製造はきわめて高い技術を要し、山に逃げた貧窮民たちが餓死に直面しながら身につけられるようなものではない。それができるなら、もっと早くから農民たちが手を染めていたはずである。例えば箕は、種類によって差があるが一枚で米一俵(四斗すなわち六〇キロほど)ないし一斗(一五キロほど)の値段に相当した。中層以下の農民は米を作っても自らは年に何度かしか口にできないのが普通の状態にあって、それだけの負担のもとに手に入れていたのである。当然、何とかして自製したいと考えたろう。しかし結局、それが難しかったから箕作りを業とする者から買うほかなかったのである。
  
 筆者は他の頁で、外部からサンカ社会に入ったが技術の習得が出来なかった例も挙げているが、「この技術習得の困難」にかんしてはそうそう納得することは出来ない。以前取り上げた村崎さんの著書でも途絶えた「猿回し」の芸を彼が見事に復活させた例もあるように。
 がだ、歴史的資料を挙げられたらそうそう否定は出来なくなる。「貞観 政要格式目」(原本は1500年頃までに成立)。そこにサンカが出てくればね。


*桐野夏生「夜の谷を行く」(文藝春秋 2017年)

☆読みたいのは「聖なるもの(革命とも言う)」。だが、本書にでてくるのは俗・俗・俗、俗世間との交わり。期待値を思い切り上げた分、おおいに不満である。ラストに「衝撃の事実」が明かされるが、それも「ふーん」という感じではある。
 レイバーネットでも、レイバーネットTVでも取り上げられていたが、そこで俎上に乗るほどの作品でもない、と言ったら言い過ぎかな。


*ETV特集「忘却に抗う 〜福島原発裁判・原告たちの記録〜」(3/10)

☆裁判の記録というとついつい、「ニッポン国vs泉南石綿村」を想起するが、こちらは多種多様な生き方をしている人たちのバラエティ色豊かな証言によって成り立っている。その分画面に引き込まれる。
 「忘却」はあかんと、自分にも言い聞かせんと。



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