´ω`)ノ こんぬづわ11
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300:読書[sage]
2020/04/14(火) 19:37:38.46 ID:kenMqGPI0
C■~ *原田信男「歴史の中の米と肉 食物と天皇・差別」(平凡社 1993年)

☆<犬・狗>成分が足りない!もっと犬を!

20 常に歴史は、価値観を植え付けられた側よりは、植え付けた側によってリードされてきたのである。変革期における民衆側の価値観の混乱は、支配者の新たな交替のたびに惹き起こされる歴史の悲劇とも言えよう。

195 悪人正義説
 親鸞の弟子・唯円の「歎異抄」三には、「善人なをもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」という有名な一節があり、ここに親鸞のいわゆる悪人正義説が凝縮されている。この悪人をめぐっては、古くから議論があり、膨大な研究が積み重ねられているが、これまでの文脈からしてもやはり餌取や殺生を業とする賤民を指す、という見解が最も妥当であろう。

281 政治的な支配のために、細かな身分制を必要としなくなった段階においても、長い時間をかけて培われた米の味覚への嗜好と、肉に対する穢れの意識を、人々は生活レベルで日常的に身に付けてしまったのである。今日においても、肉屋の店頭で内臓の類がショー・ウィンドーの主要な部分を占めることはなく、また解体途中のブタやウシが客の目に触れることも少ない。こうした日本人には異様に感じられる光景も、肉食の伝統を有する沖縄や韓国・台湾では、ごく当たり前のことで、一般の家庭にも屠殺・解体の技術が伝わる。歴史的な感覚として、日本人には肉への特殊な位相が未だに存在している。

283 農本主義的左翼評論家であった村上一郎がしばしば引合いに出した、ある碩学の「日本人が正月にモチを食っているかぎり、天皇制は御安泰だ」という評言は[天皇論(村上一郎著作集 第六巻)]、決して誇張ではなく、おそらくは天皇制の本質を衝いた、きわめて上質の隠喩とすべきであろう。

 
*前田速夫「異界歴程」(晶文社 2003年)

☆ルポものかと思いきや、文献資料学的な本でした。「好み」と大きく外れるところはありますが、良しとしましょう。例えば第1話で「〜私はようやく気づいたのだ。ハーンの訪ねた部落が今もそっくりそのまま残っていることに」で終わるなよ。この後の独自ルポを期待していたんだが。

376 ザビエルおよびイエズス会は、マラーノに対して、終始警戒を怠らず、徹底して冷淡だったからである(異端摘発と布教活動が表裏一体化していたところに、イエズス会の存在理由があった。なかでもザビエルはそれを「聖務」にした、とびきり有能の士で、リスボンやゴアで異端審問の先兵として活動した過去があった)。


*木津譲「女人禁制 現代 穢れ・清め考」(解放出版社 1993年)

☆多分図書館で一気に読んだような...。文献資料学的な内容を期待したんだが・・・。まぁ資料なんか無いか。


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