´ω`)ノ こんぬづわ11
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154:読書[sage]
2019/04/17(水) 19:27:52.06 ID:1/ZOSkD40
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 でも、この戦略爆撃を本格的に始めたのはわが日本で、ゲルニカとはまた違う意味で、重慶の爆撃は歴史に名を残す話だからね。結局、戦時国際法的なことを考えても、東京大空襲や広島や長崎の原爆の正当化なんかが起こるのは、相互主義からです。要するに「先に重慶で無差別爆撃を日本が行ったんだから、そういう国に対しては無差別爆撃を行ってもいいんだ」という相互主義が東京大空襲や原爆投下の正当化の論理に流れているんです。

161-162
 シナノ企画
 『八甲田山』は何て会社がつくった?シナノ企画ですよね。つまり、創価学会系の会社。シナノ企画がその前につくった映画は何?『人間革命』(1973年)と『続・人間革命』(1976年)ですよ。
 この『人間革命』二部作は戸田城聖を丹波哲郎、山本伸一つまり池田大作をあおい輝彦が演じる創価学会草創期の物語です。ところが、この映画の後、宗門事件が起きて、池田大作氏が日蓮正宗の本山にお詫び登山をして、聖教新聞の「人間革命」の連載が一時休載になったことがあるんです。そういうゴタゴタが起きている時期に『八甲田山』はつくられました。映画『八甲田山』のメッセージは何かと言うと、多くの優秀な人間がいる部隊でも、指導者が愚鈍であると全滅するんだと(会場笑)。的確な指導者を欠くと、その組織は決して生き残れない。「諸君、いいな、分かるだろ?今の宗門の状況を見てみろよ」と言っているわけです。『八甲田山』を見た創価学会員は「苦しい状況においても、正しい指導者についていけば活路は必ず開けるんだ」というメッセージをきちんと受け止めたかもしれないね。作り手のメッセージを観客にきちんと伝え、観客が危機意識に芽生える意味では『敵機空襲』よりも『八甲田山』の方がはるかに上(会場笑)。

211 歴史
 一方、1600年に起きた<天下分け目の戦い>である関ヶ原の合戦は日本においては歴史的出来事だけれど、ドイツとかフランスには関係ないよね。連絡が取れないからね。だから連絡ができなければ、それはなかったことと一緒なんだ。田辺が前に挙げた例で言うと、「アフリカの未開土人が或時代に何をしたという様な事は、それだけで歴史とは云えない」のと同じで、連絡の取れないところで起きたことは歴史を形成しないということと同じで、歴史というのはコミュニケーションの上に成立するんです。

218 文化
 種族に役に立つ文化とか、国家の役に立つための芸術とか、国民に役立つ学問とかいうものは、実は何の役にも立たないんだと。確かに、そんなのはただのゴミです。何々のためってことではなくて、芸術のための芸術を追及し、学問のために学問的研鑽に努めればいい。それが結果として種族に貢献するんだね。だから、国家国旗法を法制化すれば日本の国が強くなるとか、道徳の授業を義務づければ日本人の倫理観が増すとか愛国心が強くなるというのは、これはもう文化ってものの性格をまったく分かっていないトンチンカンなやり方なわけです。文化というのは独立してあるところに大きな意味があるわけ。

233 愉快犯・田辺
「俺の思想にかぶれて死ぬ程度のヤツは大した貢献を人類にできないから、まあ、仕方ないんじゃないかな」と、これぐらの感じだったと思うよ。頭がものすごくよくて、性格がものすごく悪い感じ(会場笑)。

256
 ヘーゲルが引用した詩人シラーの言葉で、「世界史というのは世界審判である」

305 柄谷行人
 ちなみに柄谷さんの『世界史の構造』という大著は、実はヘーゲルを言い直しているだけなのです。その前に、やはり同じぐらいの厚さの『トランスクリティーク』って本を出しているんだけど、これはカントを言い直しているだけなんだ。要するに柄谷さんは、いまカントとへ―ゲルをもう一回勉強しないといけない、と主張しているわけです。

342 武士道
『葉隠』でいうような武士道は一度も存在したことがない。武士道とは、徳川時代に官僚でしかなくなった武士が、自分の存在理由を見出そうとして考えた観念にすぎません。


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