【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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261:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/04/21(火) 00:29:53.55 ID:3OCLgxcJo

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結論から言えば、この席替えは私にとって良いものではなかった。


新学期が始まってから2週間ほど。
新しい席でソロデビューとなった私は、静かに学校生活を送っていた。
というわけでもなかった。

前席の男子グループがよく話しかけてくれるのだ。
隣の彼女も巻き込んで、話しかけられている。
まあ彼女はあまり話さないけど…。かくいう私も似たようなものかもしれない。

「ねね、これ知ってる?おもしろくね?」
「んー…ごめんわかんない…」
「知らない」
「まじかー」

こんな感じである。

まあこんなでも一応会話はしているわけで、1人寂しく教室にいるということはなかった。
はたから見ても、それなりに仲良くしているように見えていたらしい。


グループとは言っても全員で一斉に話してくるわけはなく、実際に声をかけてくるのは、必然すぐ前の席に座る彼になる。

前の席の彼、前野くんとでもしておこう。
その前野くんは、明るく陽気で誰にでも別け隔てなく接する、言わばクラスの人気者のような存在である。
背が高く、容姿もいい、らしい。
おそらく学内で見ても目立つのだろう。私はよく知らないけど。

そういう性格の彼だから、私のようなものにも、例えおもしろくもない返答ばかりでも、話しかけてグループの輪に入れてくれるのだ。
そこに他意はない。


これは飽く迄私の主観に過ぎず、客観では他意が見えていたことをすぐに知ることになる。
いや、重々承知していたはずであるのに。


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