【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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214:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/03/26(木) 19:02:58.61 ID:69z9u1eTo
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10月某日


講師の先生が講義の終わりを告げると、先刻までの沈黙を破ってあちらこちらから話し声があがる。
その声は次第に大きくなり、たちまち喧騒へと変わっていった。
いつもの授業終わりの光景である。

板書したルーズリーフをぱらぱらめくり、見返して頭の中で整理する。
まだまだ基礎の段階ではあるけど、専門科目の講義は面白いと感じられる。
特にこの先生の講義はわかりやすい。
今日の内容も満足できるものだった。

そんな感想を胸に、荷物をまとめる。
次の時間はこことは別の広い教室で行われる講義がある。
選択科目なので、クラスの全員が移動するわけではない。
というかこのクラスで選択している生徒はほとんどいない。
そのためか、毎週この時間はいつもの休憩時間よりも騒がしくなるのだ。

移動しようと立ち上がると、隣の子と談笑していた前席の男子が、こちらを見上げて声をかけてきた。

「もう移動すんの?俺も一緒に行くわ」

彼も次の講義を選択している。

「あ、ううん、えっと…ちょっと寄るとこあるから」

逡巡しながらそう返すと、「そっかー」と特に気にする風でもなく彼は答える。
その彼と隣の子にも簡単に挨拶して、席を離れた。
まあこの短い休み時間で立ち寄るようなところもないけど…トイレくらいは寄るかもしれないし。


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