【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
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206:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/03/08(日) 23:06:10.60 ID:7epQtOWCo


人混みに消えていく彼女を目で追っていると、向かいに座るつぐみさんが口を開く。

「花開いたの?」
「ちがうから…」

何の花も開いてはいない。
まあ、そんな表情に見えたのかもしれないけど…。

「いい子でしょ」
「うん」
「ふふ」

少し誇らしげに微笑むつぐみさん。
その表情に私も嬉しくなる。

「…それに、つぐみさんすごい好かれてるね」

つぐみさんを慕うさくらさんと、それを誇らしく思っているつぐみさん。
これには花が開かないとも言えない。

「まあね。ほら、私オタサーの姫だから」
「全然違うでしょ…」

軽い冗談が返っきてしまった。

自分で言うのはどうなんだろう…。
でも、全然違うとも言えないのかな…サークルの皆(ほぼ同性)にちやほやされてるし。
決定的に違う所と言えば…。

「つぐみさんは本当に可愛いから!」
「あら、ありがとう。サークルの皆もそう言ってくれるわ」
「…姫じゃん」

そんなやり取りをしていると、さくらさんがトレーを持って戻ってきた。

「おまたせー」
「ありがとう。大好き」
「ええっ?ううん…いいよ…うへへ」
「やっぱり姫だ…」

つぐみさんに頭を撫でられ、はしたなく笑うさくらさん。
立派なお姫様の振る舞いであった。
きっと、私も家来の1人。


とまあ、昔から変わらない彼女の軽い悪ノリである。
実際は傲慢な態度もとらないし、もちろんサークルクラッシュもない。




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