【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
1- 20
190:さや ◆0j8YIq7DEniB
2015/02/27(金) 02:42:50.36 ID:EAFDiDJmo



そっと妹の頭に手を伸ばす。
子供を寝かしつけるように、努めて優しく撫でながら伝えた。

「大丈夫。…テストの一回ぐらい、どうってことないよ」
「……でも、一回でも悪かったら、成績下がるし…」

いつか言われたお兄ちゃんの言葉でも、あまり効果がない。

「…で、でも、まだ一年生なんだから、そんなに頑張らなくたって…」
「…一年生で、もう置いてかれてたら追いつけないよ…」

考えつくのは、こんな当たり障りないことばかり。
語彙力の無さが歯痒い。
励まそうとしている私の方が狼狽える始末…。
困った。困るのが早すぎて困った。

伝える言葉もないまま、偉大な母にあやかる。
撫でていた手を背中にまわしてそっと抱き寄せた。

「う…?」
「わ、私は…あやに、苦しい思いしてほしくないよ」
「…うん」
「勉強なんかできなくても、…元気でいてくれれば、それでいい」

過保護と言われるものかもしれないけど、実際そう思うのだから仕方がない。
私の本心からの、唯一の願いだ。
あとは可愛い笑顔を見せてくれるだけでいいし、それと「さやちゃん大好き」とか言ってくれたらうれしいし、
たまにこうして抱かせてくれたらこんなにうれしいことはない。
唯一で唯一に唯一な願いだ。
まあ要するに元気でいてほしい。





<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/2036.30 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice