社畜兄と義妹高校編-パー速VIP

社畜兄と義妹高校編

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300:社畜辞めた656兄 ◆6t8ZTevFm6[sage]
2013/10/02(水) 07:01:12.51 ID:Whf/+a59o
オレ「特別なことは何もしてない。義妹はオレが写真撮ってる間もただ黙ってついて来てた。オレの知ってる義妹より少しピリピリした空気をまとってたんだが、久し振りに会うし何かあったんだろう程度に思ってたよ。しばらくして、人の気配が全くない山中に二人だけになって、川が見えてきたら途端になにかフッ切れたらしくて「コレ、邪魔。兄さん、撮って」っていきなりシャツのボタン外し始めた」
後輩「あー、いや、そりゃそーでしょ、お兄さん。よく山中で二人きりになろうと思いましたね。袈裟斬りに一刀両断されても不思議じゃない状況っすよ。ってか、先輩、たまに思い切ったことするからなーいや、お兄さんが絡むと頻繁にだけど」

グラスを口元に運ぶ。スコッチを呼び水にあの時の記憶を探ってみるが、どうも情景が曖昧でうまく再生出来ない。ファイルの劣化が激しいのか、それとも動揺した脳が最初から記録することを放棄していたのか。ネガには何か言いたそうにこっちを見ている義妹がちゃんと焼き付いているのに。

オレ「巧く言葉に出来ないけどとにかく…自然だったよ、裸で佇む姿が。道場にいる時みたいに堂々と胸張ってて。オレも妙に落ち着いてレンズ向けてた」
後輩「その後は？ずっと二人っきりだったんでしょ？」
オレ「別に何もなかった。手持ちのフィルム使い切って、フツーに服着て山を降りた。現像してみたら、初めて扱うマニュアルカメラだったせいでほとんどのカットがダメだったんだけど、何枚か奇跡的に綺麗なのが撮れててね。そのうちの一枚がアレ」
後輩「ははぁ。人に歴史ありっていうか…なんだろなぁ。まぁ、でも、昔っから心に決めた人がいるって言ってたけど。しっかし、頑なっていうか、極端なんだよなぁー」
オレ「…？どういうこと？」
後輩「んー例えばですよ？いま先輩は熟睡中。で、目の前にお酒飲んで良い感じに仕上がってる二十歳の女子がいるわけでしょ。その子がいつかの先輩と同じ様にシャツを…よいしょっと。さ、どーするんですか？」

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