【安価コンマ】オリウマ娘と共に season2
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81: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/11/09(土) 22:59:42.62 ID:gbO057ew0
『――凱旋門賞』

ユメノツキ「…………!」

思わず声に出てしまったそのレース。ユメノツキ自身も、俺が言ったその名前を聞いて目を見開く。

――凱旋門賞。パリロンシャンで行われる……世界一のレース。

遥か海の彼方の熱狂と興奮を――誰もが求めてやまない、その名誉を。称号を。

『――三冠も獲る、凱旋門賞も獲る』

バカげた"夢"だと誰もが鼻で笑うだろう――しかし、そんなバカげた夢を大真面目に語れる奴が――結局一番、その夢に近づけるんだ。

ユメノツキ「……ふ、ふふっ、あははは!」

突然彼女が笑いだす。真剣な表情で語る自分をバカにするように、今まで聞いたことのない彼女の大きな声でひとしきり笑った後……。

ユメノツキ「――――貴方はそれができるんですか?」

『俺がやるんじゃない、キミがやるんだ――――でも、きっと、退屈させないぞ』

確定事項の三冠ウマ娘なんて物足りないじゃないか?と、俺は語ると……彼女は、嬉しそうにまた笑って。

ユメノツキ「どうやら、貴方は他のトレーナーと比べて……幾分マシのようですね。少なくとも、モブではなさそうですね?」

『!』

ユメノツキ「はい、契約しましょう――トレーナー。まあなに、三冠まではスムーズにいきますので、新人の貴方は自己研鑽でもしながら待っていてください」

――彼女は言う。初めて彼女を見つけたあの日から変わらず、堂々と純粋な目で三冠を語り――そして、こちらに手を伸ばした。




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