もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
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[sage saga]
2024/11/01(金) 19:55:57.87 ID:4JAHijIv0
◇数時間後
シュタルク「ん……? なあ、あそこの草原、なんか焦げてないか? 野焼きでもしたのかな」
フェルン「それにしては中途半端な焼け具合ですよ。焦げてる場所も飛び飛びですし」
シュタルク「途中で雨でも降ったとか?」
フェルン「ここしばらくはお天気続きでしたが……」
フリーレン「じゃあ魔法かな。例の大魔族かも。ちょっと調べるね」
シュタルク「また"ちょっと"がでたぞ……今度は何時間かかるんだろうな」
フェルン「フリーレン様、手早くお願いいたします」
フリーレン「……? なんだこの残留魔力……変だな」
シュタルク「例の大魔族か?」
フェルン「というか、魔力が残っているのですか? 私には何も感じ取れませんが」
フリーレン「ああ、これはフェルンじゃ無理だろう。私でもぎりぎり拾えるってところだ」
フェルン「つまり、さっきものと比べて弱い?」
フリーレン「というより、これは弱すぎるね。分かるのは経過時間くらいだ。およそ7日前――さっきの残留魔力と同じくらいだから、無関係とも思えないんだけど」
フェルン「単純に魔力を制限していたのでは? ……ああでも、魔族なら魔法を使うときにそんな真似はしませんか」
フリーレン「そうだね。使用された魔法はふたつ。草原を焼いたのは雷の魔法で、その後水を出す魔法で火を消し止めてる」
フェルン「魔族は基本的にそれぞれで決まった種類の魔法しか使いませんが……」
シュタルク「複数いるってことか?」
フリーレン「うーん、普通に考えれば大魔族とその御付きが一匹ずつ、ってことでいいのかもしれないけど……」
フェルン「なにか疑問が?」
フリーレン「残留魔力が弱すぎるんだ」
フェルン「それはさっき聞きましたよ」
フリーレン「正確に言えば、この規模の魔法を使ったにしては残留魔力が弱すぎるってことなんだ」
フリーレン「例えるなら"消費した魔力を数倍に増幅して魔法に変換する魔導具"でも使ったような感じなの」
フェルン「……そんなの伝説級の魔導具じゃないですか」
シュタルク「前に御貴族様のとこから盗まれた宝剣みたいな?」
フリーレン「本当にそんな魔導具が実在しているなら、剣の魔族の宝剣なんてレベルじゃない。本物の"勇者の剣"に勝るとも劣らない代物だよ」
フェルン「そんなもの実在してるんですか?」
フリーレン「さあね。少なくとも私は聞いたことないかな」
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