もしもシャミ子が葬送のフリーレンの世界に飛ばされたら
1- 20
32:1[sage saga]
2024/11/01(金) 19:13:53.79 ID:4JAHijIv0

 
シャミ子「……なるほど、先日赤ちゃんを産んで以来、奥さんの具合が悪いと」

リリス「おそらく産褥熱という奴だな。不安になるのも頷ける。それで余達の排除に熱心だったのか」

シャミ子「さんじょくねつ? それって怖い病気なんですか?」

リリス「かつては3人に1人は死んでいた病だ。この世界でも大差なかろう」

ガタイのいい村人「このあたりには教会もねえ……医者を呼ぶ金も……」

シャミ子「教会? 教会に行けば助かるんですか?」

ガタイのいい村人「僧侶様なら女神様の魔法で人を癒すことができるそうだ……生憎、本物を見たことはねえが……」

シャミ子「白魔法! 白魔法ですよごせんぞ!」

リリス「アソリもちらっと言っていたが、この世界では普通に魔法が認知されているのだな……シャミ子の好きな西洋ファンタジーな世界観だったか」

ガタイのいい村人「アンナ……せっかく生まれてきたってのに、母親を亡くしちまうかもしれねえなんて……おまけに俺は、子育てのことなんかなんも分かんねぇ……」

シャミ子「……大丈夫ですよ。私もかいふくのつえが使えます。どのくらい効き目があるか分かりませんが……」

ガタイのいい村人「な、治せるのか?」

リリス「シャミ子よ、良いのか? こやつはお主を……」

シャミ子「怖かったですけど……奥さんが病気で、お子さんも生まれたばかりで。そこにこの世界では危険とされているまぞくです。過敏になるのも分かります」
シャミ子「それに……やっぱり、お母さんとお父さんが揃っているこしたことはないでしょうから」

リリス(む……そうか、シャミ子の家も……)

シャミ子「というわけで、仲直りしましょう! 明日、治しに行きますから奥さんと引き合わせてくださいね?」

ガタイのいい村人「ああ、すまねえ……俺はあんたにあんなことをしたのに……世の中にゃ、良い魔族もいるんだな……」

リリス「感謝するのだぞ。シャミ子に危険が迫ったら肉壁くらいにはなって貰おうか、ふははは!」

ガタイのいい村人「肉壁……」

シャミ子「ごせんぞ、またそんなこと言って……とりあえず、お話も終わったのでお暇しませんか?」

リリス「うむ。夢の中でこれだけはっきり約束を交わせば、奥方の治療に行っても問題あるまい」
リリス「それじゃあ次の夢に行くぞ! こやつの夢から縁を辿って、まぞく排除派を今日中に5人くらい改心させたい!」

シャミ子「うえ、まだやるんですか?」

リリス「なんだか魔力の調子が良いからな。おそらくこの異世界の性質によるものだろうが……」
リリス「それに、こうして夢を渡り歩くのはお主の魔力鍛錬にもなるのだ。さきほど精進すると言ったのは嘘か?」

シャミ子「それを言われると……えーい分かりました! やったらぁー!」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
141Res/228.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice