548:ノベルドーパント[saga]
2024/10/14(月) 19:38:37.60 ID:ph6Hpm0M0
──ティーオナ共和国のマトライタ大使館──
千夏「あっ、パパ!! もう、勇者様と一緒に冒険に出るなんて一言も聞いてなかったんだけど!? いつも言ってるよね? パパの脚は義足なんだから無茶はしちゃダメだって!!」
伊右衛門「あ、ああ……すまない。それで、コイツ……じゃない。この方が楽園に辿り着き、世界を平和に導くと予言された盾の勇者様だ」
テイシロウ「初めまして、千夏ちゃん。俺はテイシロウ・グリン。伊右衛門の仲間で、一緒に楽園を目指してる勇者だ」
千夏「あ、あの! これ以上パパを危険に巻き込まないであげてくれませんか!? 私が生まれる前はもの凄く強い侍だったらしいんですけど、脚を怪我してからは「その事なんだけどね、千夏ちゃん」?」
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千夏「ぱ、パパがそんなに重い病気に!?」
テイシロウ「ああ。それで治療には大量のお金が掛かるんだけど、伊右衛門のお金じゃあとてもじゃないけど払いきれない。だから伊右衛門は自分の病気(非人工的な病気とは言っていない)を治す為に楽園を目指す必要があるんだよ」
伊右衛門「そ、そうだ! ……言い出せなくて本当にすまない千夏……。だが、パパはお前がシッカリと大人になって結婚して孫を見るまで断じて死ぬ訳にはいかない。だからこそ、勇者様との旅を自ら志願したんだ。卑弥呼様も「脚の怪我には十分注意してくださいね」と仰いつつも快く承諾してくれた」
千夏「……分かった。そういう事なら仕方ないね…………千夏、マトライタでパパの帰りを待ってるから……。もう一度言うけど、無茶はしないこと! それと、勇者様に無礼は働かないこと!! いーい!?」
伊右衛門「あ、ああ! 勿論だ!! さ、マトライタの託児施設までパパが送っていこう……肩に乗りなさい」
千夏「いーよ、自分で歩くから。その代わり、手を握ってて?」
伊右衛門「ああ、分かった──」
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伊右衛門「ふぅ……いや、助かったぞテイシロウ。まさか俺の魔薬中毒をあんな言い回しで使うとはな」
テイシロウ「子供は嘘に敏感だから、基本的に嘘は付いちゃいけないんだ。今回も本当の事を言っていないだけで、嘘は付いてなかっただろ?」
伊右衛門「なるほど確かに……いや、勉強になった。もう一度言うが、感謝する。これで娘の心配をすること無く旅が続けられそうだ」
伊右衛門との確かな絆を感じる──テイシロウと伊右衛門は『閃剣斬雨・駕王閃裂交』を使えるようになった!!
────
フェアリス「さて、旅の準備は整いましたね? 早速参りましょう、勇者様!!」
テイシロウ「ああ。それと、俺の事は「テイシロウ」で良い。みんなそう呼ぶし、俺自身「勇者」呼びされる事に慣れてないからな」
ローエン「確か、ティオーナ共和国に出現したのは↓1(安価)の形をした遺跡だった筈だけど……」
@星
A盾
B杖
Cその他面白そうな安価。
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