テイルズ・オブ・ユベル その2
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172:ノベルドーパント[saga]
2024/10/01(火) 19:01:31.85 ID:Q24U4PUF0
>>169 ハイパークリティカルにより、シアンの心の壁のひびそのBCが入ります。


──夜──


シアン「…………」

テイシロウ「シアン。また立ち寝……って訳じゃ無さそうだな」

シアン「テイシロウ……。うん、ちょっと夜風に当たりたくなっただけ」

テイシロウ「……明日の午前中にはマトライタに付く。色々と準備をしておいた方が良いぞ」

シアン「……うん、分かってる。じゃあお休み──」

選択肢

@シアンを行かせる
→Aシアンを行かせない


テイシロウ「────」

フリージア(相手のことを好きでもない女の子が、心を開いてないとはいえあそこまで好意を見せるわけないでしょ!!)

テイシロウ「──ッツ! シアン!!」

テイシロウは後ろからシアンを抱き竦める。……彼女の体温が直接肌に伝わってきて、テイシロウは何故だか心の底から安心した。


シアン「……どうしたの? 不安にでもなった?」

テイシロウ「……俺はいつでも不安だよ。お前がどこかに行っちまうんじゃ無いかって、ずっとずっと……子供の時から怖かった」

シアン「…………テイシロウ……んっ」

テイシロウは半ば強引に彼女の唇を奪う。これもまた、数ヶ月に一度はある事だった。


テイシロウ「シアン……『愛してる』本当に、心の底からだ。だから、頼むから……」

シアン「…………めん」

ピシリ、と自分の心がまたひび割れた音をシアンは聞いた。ああ──いっそ母親が辿った道と同じく、無遠慮に、乱暴に、この汚い身体を貪ってくれたなら……。


シアン「ごめん。本当にごめんね、ありがとう──テイシロウ」

テイシロウ「シアン──」

もう、時間が無い。一刻も早く、テイシロウを楽園へと連れて行かなくては──。それが、私の唯一の願いであり悲願なんだから──!



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