デジタルモンスター研究報告会 season3
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52: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/10/04(金) 16:46:39.77 ID:sOUy5FuNO
こ、これが信徒以上の脅威なのか…?
確かにウジャウジャいて厄介だけども…

「こんな奴らぶっ倒してやるぜー!」
エクスブイモンは愛用の武器、スナイモンの鎌を取り出した。
これもだいぶ刃こぼれしてきたな…。

「うおりゃあ!」
そしてエクスブイモンは鎌を振りかざし、中のクネモンの頭部を切り裂いた。
「へへん楽勝!」

「まずい!」
スティングモンが叫んだ直後…
その苗に潜む二体のクネモンが、エクスブイモンに糸を飛ばしてひっつけた。

「ん?」
その直後…!
農園中の苗の巣が共鳴するかのように同時に、バチバチと音を立て始めた。

そして、エクスブイモンに凄まじい電撃が浴びせられた。
「が!がぎゃああああああああ!!!」
絶叫するエクスブイモン。
な、なんだ!?一旦離れろエクスブイモン!

「うぎゃああああああ!」
だがエクスブイモンは感電していて動けない。見たところスタンガン以上の電撃だ。プラズマがバチバチと音を立てている。

たかが成長期デジモン二体の電撃攻撃が、高DPの成熟期であるエクスブイモンをここまで制圧できるのか…!?
しかしやばい!このままじゃエクスブイモンが死んでしまう!助けないと…!

その時。
「シャアアッ!」
鳴き声とともに火炎放射が飛んできて、エクスブイモンと苗をつなぐ糸を焼いた。

「が…ぐはっ…」
エクスブイモンはばたりと倒れる。
そこへ駆け寄ったのは、全身が炎のオーラで纏われた二足歩行の爬虫類型デジモン、フレアリザモンだ。

フレアリザモンは、エクスブイモンを抱えてその場から離れた。

「う、うぅ…」
地面に横たわるエクスブイモンの肌には、紫色をした稲妻模様がびっしりと刻まれている。

これはリヒテンベルク図形…いわゆる雷紋だ。
電撃によるダメージが大きいということだ。

「だ…大丈夫かエクスブイモン!」
カリアゲが心配して声を張り上げる。
幸い、フレアリザモンが早く助けてくれたおかげで命に別状はなさそうである。

「なんなんだこれ…?ただのクネモンが、なんでこんなに強えんだ!」

それは確かに気になる。
強力なDPをもつ成熟期のエクスブイモンを瞬時に昏倒させるなど、いくらなんでも幼虫型デジモン二体の出力でできることじゃない。


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