30: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/09/26(木) 12:01:42.46 ID:vDRouIblO
リーダーが口を開く。
「セキュリティチームは我々だけじゃないだろう。ジャスティファイアと、その他にもう一ついたはずだ。そいつらの動向は?」
『ああ、ローグ・ソフトウェアだね。彼らの状況もまあ似たようなものだよ。優れたセキュリティデジモンを開発している。君達とは全く異なるコンセプトでね』
「俺達とは全く異なるコンセプト?どういうことだ」
『君達のパートナーデジモンは、飼い主と心を通わせることで臨機応変な現場判断をするのが長所だ。しかしその一方で、人の愛情が籠もった知的教育という不確かな前準備を必要とする。一方、ローグ・ソフトウェアのデジモンは違う。完全に人間の命令・指示通りに働き、事前の知的教育を必要としない』
「なるほどな…。警察と提携するのも納得だ」
カリアゲがムっとしている。
「えぇ?納得か?なんか感じ悪いぞ」
「カリアゲは地元で農業をやっていたそうだな。今も草刈りや荷物運び、鋤引きは牛にやらせているか?」
「いやぁ…草刈機や軽トラ、トラクターなんか使うけど」
「そういうことだ。人はある時代までは家畜を役用に利用していたが、今や機械への置き換えが為されている。ローグ・ソフトウェアはその流れをいち早く見抜いていたということだ」
198Res/96.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20