170: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/11/11(月) 20:32:17.08 ID:Kq9IhjJ4O
我々はガレー船を観察した。
ホエーモンの調査も大事だが、その前にこの船がなんなのかを確かめておきたい。
オールを漕いでいるのはなんだ…?
デジドローンでこっそり観察したところ、やはりデジモンが漕いでいるようだ。
https://i.imgur.com/EuCRlSO.jpeg
それは蛮族の類人猿型成長期デジモン、シャーマモンによく似たデジモンだった。オールの数だけいるとしたら100体はいる計算になる。
仮称スノーゴブリモンとしよう。
スノーシャーマモンではないのか?とツッコまれるかもしれないが、シャーマモン達のようにシャーマニズム信仰しているか分からないので今はこう呼ぶことにする。
スノーゴブリモン達の腕は筋肉ムッキムキである。かつて戦ったシャーマモン達よりも腕が太い。
デジモンはトレーニングを積むことで戦闘力が飛躍的に向上する。おそらくこのスノーゴブリモン達は、日頃からオールを漕ぎまくっていることで腕力が鍛えられているのであろう。
…まさか蛮族の生き残り?
AAAの配下だろうか。
だとしたら不気味だ。なぜこんな長期航海に向かない軍船で航海を…?
クラッカーとしての活動に関係あるのか?
カリアゲは首を傾げている。
「これは漁船かなんかか?プカモンをたくさん捕まえるためか?」
リーダーは腕を組んでいる。
「漁船ならばこんなに船員はいらないだろう。船を軽くして、帆船で風に乗って漁をしたほうが効率的だ。航路を開拓していればの話だが…」
スノーゴブリモン達が漕ぐガレー船は、しばらく速度を落として進んでいた。
しかし、突如船長デジモンが号令を出した。
「ムム!見つけたぞォ!七時の方向!取り舵いっぱい!ヨーソロー!」
大声でそう叫んだ後、舵輪を勢いよく回した。
「オォーッ!」
スノーゴブリモン達は返事をすると、オールを漕ぐスピードを上げた。
船が進路を変え、スピードを上げ始めた。
我々とベーダモンは、デジドローンの映像越しにこの集団の行動を観察した。
215Res/105.69 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20