17: ◆VLsOpQtFCs[saga]
2024/09/18(水) 00:07:23.89 ID:FQSjx1v9o
その時、ある人物から通話がきた。
『ヒッヒッヒ…AAA様、い〜いタマゴができましたねぇ…!』
QQ、喜べ。最高傑作のデジタマだ。
貴様に育てさせてやる。光栄に思え。
『勿論でございますゥゥ〜…、ヒッヒ!最高のクラッカーデジモンちゃんを育ててみせますねェ〜…!』
…この女はコードネーム『QQ』。
私が示した指針に従い、クラッカーデジモンの育成をしているババァだ。
この私が育成を任せるだけあって、育成の腕はいい。
腕がいいというよりも、異常な執着心が力の源だろう。
このババァは、かつてとある出来事で息子と孫を喪ったのだという。
その際の心の傷が、デジモン達へ愛情を注がせているのだろう。
…腕はいい、腕はいいのだが…
このババァは余計なことをする。
本来まだ狙う予定がなかったクレジットカード会社へ勝手にハッキングを仕掛け、結果としてルドモンとズバモンをセキュリティチームへ鹵獲させる結果となった。
あの件は未だに許せん!クソババァが…!
かつては私と同格の三ツ星クラッカーと認め『QQQ』と呼んでいたが、あの出来事がきっかけでランクを降格させQをひとつ減らしたのだ。
だが、マトモじゃないのも仕方ない。
マトモなやつは真っ当な方法で真っ当に社会に適合し、真っ当に稼ぐだろうからな。
我々のような犯罪組織に付き従う者達に、マトモさを求めるのはそもそもが無理筋だ。
セキュリティチームに、ジャスティファイア…!
『マトモな人材』を集められることが奴らの強み。そして我々との差だ。
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