197: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/27(金) 00:16:05.06 ID:OA3BgWtT0
『去年に比べるとずいぶん人が多いな……』
去年以上の観客数、その理由はといえば……もちろんパピヨンだよなぁ。
エルムステークス連覇を賭けたレース、そしてなによりドバイゴールデンシャヒーン優勝後の初国内レース。一目その走りを見ておきたいと札幌まで足を運ぶ観客が多かった。
――グッズやらなにやらもシルヴァーパピヨンのものが多かった。まさかここまで影響力があるとは、想像していなかった……とは言えないが、それにしても多い。
『……大丈夫かパピヨン?国内での復帰戦、観客数も注目も今までよりも――パピヨン?』
パピヨン「…………へっ!??!な、なに!?」
振り向いてパピヨンを見ると、なんだか心ここにあらず、という感じだった。
自分が声をかけるまで意識がレースとは違う別のどこかに行っていたような……なんだかレースの緊張とは違った緊張もしていそうだし。
『……何を考えているのか自分には分からないが、今はレースに集中だパピヨン。体調もコンディションもばっちりだろう?』
パピヨン「あ、あったりまえでしょ!今のアタシが観客の人数とか、注目だとか人気とかでグラグラ揺さぶられるウマ娘じゃないの、お兄さんも知ってるでしょ?」
と、堂々と胸を張って応える。
――なら大丈夫だ。夏合宿中の練習でも、脚や走りに問題なし。あとはただ――そんなパピヨンのことを信じて待つだけだ。
『よし、じゃあ行ってこいパピヨン!――そして、楽しく走ってこい!』
パピヨン「おっけ、任せてよ!ダート最強のアタシの走りを――手のひらクルクルの観客たちに見せつけてやるから」
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