177: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/15(日) 02:54:31.50 ID:elBstn6D0
パピヨン「………………っ」
心臓のバクバクが抑えきれない、最悪な展開を考えるだけでも涙があふれてしまいそうで、何かが崩れてしまいそうで。
だけど、だけど――一度自覚しちゃったこの気持ちを隠してこのままお兄さんと一緒に過ごすだなんて――アタシには無理だし、そもそも隠せない。
お兄さんが好き。お兄さんの顔も、声も、体も、性格も、匂いも、厳しいところも優しいところも、甘いところもチョロいところも全部全部――好きで好きでたまらない。
パピヨン「……告白は……うん、まだ……まだ止めよう」
夏合宿中に告白は、ちょっと他の人に見られたりしたら怖いし……レース前に振られたりしたら、メンタルボロボロで多分やばいし……。
――――札幌、そこでなら二人きりだし。多分……大丈夫なはず。
パピヨン「……ぅ、ぅうぅうぅ〜〜〜……っ!!!」
――覚悟を決めろアタシ!お兄さんはアタシのこと大好き!だからきっと――悪い方向には進まない。
担当契約解除とか、お兄さんがアタシのこと嫌いになるとか。そんなことには……ならない。ここではっきりと、断言する。
……普段通りのアタシで行け。我儘で自分勝手、だから自分の気持ちにも素直でありたいし、お兄さんの気持ちも――欲しい。アタシのものにしたい。
パピヨン「どれもこれも全部お兄さんが悪いんだからね……!」
担当ウマ娘のこの気持ちくらい受け止めてよねお兄さん……!ゆ、勇気、振り絞るんだからなぁ……!
――責任取ってよね。アタシをこんなにさせた責任を。
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