155: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/09/09(月) 01:00:10.70 ID:6NDVm2NG0
『…………』
パピヨン「…………むにゃぁ」
――朝起きたら布団の中にパピヨンが入っていて、しかも強く抱きしめられていた。寝ぼけ眼でぼんやりとした思考の中では、上手く物事が考えられない……。
どうしてパピヨンが……?寝ぼけて布団に入ったのか……?いや、でもそれにしては気づくだろうし……。いたずら……?
『パピヨン、パピヨン起きてくれ……パピヨン』
前からしっかりと抱きしめられてまるでパピヨンの抱き枕のようにされている。ゆさゆさと揺らして起こそうと試みるが、まったく目を覚まさない。
パピヨン「んぅ……すぅ、すぅ……」
『……まいったな。全然引きはがせないし……はぁ』
…………しょうがない、パピヨンが起きるまでこのまま待っているしかないか。適当にスマホでも見て時間を潰そう……。
パピヨン「おにいさん……おにいさぁん……えへ……」
『…………』
むぎゅむぎゅと、とても柔らかいそれが無慈悲に押し付けられる。年頃の女の子が、異性の布団になんて間違えても入ってはいけないと思うんだが……はぁ、今思ってもしょうがない。
…………勘弁してほしい。でも、パピヨンの部屋で無防備に寝てしまった自分が悪いか……はぁ。
……パピヨンの甘い匂いが、ふわりを鼻をくすぐる。寝ていても色々と考えてしまいそうだし、いっそ二度寝してしまうか……。
『……お休み、パピヨン』
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