15: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/08/10(土) 23:56:26.62 ID:svUFStVM0
パピヨン「――やっほ、どう?元気してた?」
マンティ「ぱ、パピヨン、さん……!こ、こんにちは……!」
病室の扉を開けて、ベッドに横たわるマンティに手をひらひらと振って挨拶をする。アタシを見てゆっくりと上半身を起こそうとするのをちょっと止めて、近くの椅子に腰を掛ける。
パピヨン「足はまだ駄目な感じ?」
マンティ「……はい。松葉杖などを使えば、少しだけ歩けるんですけど……でも、まだ全然で」
そういえば、ベッドの近くに松葉杖が立てかけられてある。これ使って歩くんだ……へぇ。
マンティ「…………」
あ、しゅんとした表情になっちゃった。やば、ちょっと近況どんな感じ?って聞いただけのつもりだったんだけど、間違えちゃったか――。
パピヨン「ちょっとマンティ!そんな悲しい顔しないでよ!ごめんって――でも、ちゃんと歩けるようにはなってるんでしょ?リハビリも頑張って、それでさ」
また、走ろうよ。約束したじゃん。
マンティ「……はい、はい!それは、もちろん、です……!わ、私、その……リ、リハビリ、頑張ってますから!」
パピヨン「ん、当然でしょ。まあでも〜?マンティがリハビリしてレースで復帰するころにはアタシもダート最強になっちゃってるしな〜なかなか戦えないかもね〜」
マンティ「ふふっ……ええ、そうかもしれませんね。パピヨンさんならきっと……どんな人も魅了して、釘付けにして……そんな走りで一番になっちゃいますね」
パピヨン「……ふふ、言ってくれるじゃん。もしかしてマンティ、アタシのこと大好きでしょ」
マンティ「――――はい、ずっとずっと大好きでしたよ。貴女の走りがなかったら、私は今ここにきっと……いませんでしたから」
パピヨン「うぇ!?」
ま、は、はぁ!?そ、好きとか……や、止めてくんない!?こ、こっぱずかしいんだけど!?は、はー!そうやって動揺させる作戦!?そういうこともしてくる!?
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