【ブルアカ】頑張れヒナちゃん-SS速報VIP

【ブルアカ】頑張れヒナちゃん

↓ 1- 覧 板 20

7:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:03:55.74 ID:F26KAdyh0
カチコチと時計の針の音が耳に入ってくる。
規則正しく一定で、まだ寝ているのかと急かされているように思えて、ムッとして眉をひそめた。

重たい布団を剥がして、極度の倦怠感がその小さな身体を支配しようとするのを力尽くで押さえつけながら、床に脚を降ろした。

「…めんどくさい…めんどくさい」

亡霊のように呟いて、言葉と裏腹にテキパキと身支度を整える。
薄暗い部屋を歩き回り、すぐに外に出られる状態になって身の丈ほどある銃器を抱えると、朝食も食べずに、陽が昇りかけてる外をスタスタと歩いていった。

早朝の学園にはまだ誰も登校していなかった。
人のいない執務室へ入り、登校しているうちに陽は少し高くなっていて、カーテンを開くと弱々しくぼんやりした光が部屋の中へ差し込む。
自分の机の側に銃器をおいて、引き出しを開けると、書類の束が覗いた。そこから取り出した書類をどさりと机上へ落とし、一度に取り切れなかった分をまた掴んで、持ち上げる。置いて整えて、また取り出してから、机に積んでいくと、机上を埋め尽くす書類の山ができた。
すべて昨日持ち越した書類だった。
…うんざりする。

「…新しく書類が増える前に、できるだけ減らしておかないと」

独り言をつぶやきながら、乱暴に引き出しを閉じた。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

56Res/57.30 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ