【ブルアカ】頑張れヒナちゃん-SS速報VIP

【ブルアカ】頑張れヒナちゃん

↓ 1- 覧 板 20

52:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 22:10:11.35 ID:F26KAdyh0
そして空中に腕を伸ばして、大あくびをした。

「さあて、私はこのまま寝させてもらおうかな。実はもう限界を超えてて…リンちゃんには後で謝り倒せばいいや、スマホの電源切っちゃお…ふっふっふ」

「…先生、大丈夫？」

「大丈夫だよ…あ、ヒナは自由にしてていいからね。でも、ほどほどに」

「うん…」

「おやすみ、ヒナ」

「…おやすみなさい」

先生は倒れ込むようにソファに寝そべると、すぐに眠り込んだ。無防備な寝顔だった。
規則的な寝息の音だけが部屋の中で聞こえてくる。
やがてヒナは、毛布を持ってきて、安らかに眠る先生にそっと被せた。
物音厳禁の張り紙を作って、目立つように扉の前に貼った。
机に戻って、書類仕事の続きに取り掛かろうとして、ヒナは、黙り込んだ。

「…」

そのうち立ち上がって、歩いて、ソファの傍らで立ち止まった。
部屋の中に柔らかい風が流れ込んで、カーテンがゆっくりはためいていた。

「…うん。これからも、ずっと一緒にいてね」

先生の頭を撫でる。

ずっと、そうしていた。

<<前のレス[*]｜次のレス[#]>>

56Res/57.30 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ