【ブルアカ】頑張れヒナちゃん-SS速報VIP

【ブルアカ】頑張れヒナちゃん

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34:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:43:49.66 ID:F26KAdyh0
「先生」

のびた不良を尻目に、通信機を作動させる。しばらくのノイズのあと、先生の心配そうな声が返ってきた。

『…ヒナ？どうしたの？何かあった？』

以下略 AAS

35:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:44:41.17 ID:F26KAdyh0
『…もっと我儘を言っていい。ヒナはそれだけ頑張ってくれてる。何でも言っていいんだよ』

「…なんでもって？」

『なんでもだよ。ヒナのためなら、キヴォトス征服だろうとなんだろうと、絶対に叶えてみせるから！』

以下略 AAS

36:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:45:43.99 ID:F26KAdyh0
ジリリリリ！ジリ
ドゴォン！ガシャーン！カランカラン！

「…はぁっ！はぁっ！」

以下略 AAS

37:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:47:49.79 ID:F26KAdyh0
薄暗い空気の中、学園内はまだ静かに眠っている。
徐々に明るくなり始めてきた空を眺めながら、ヒナが歩いていた。

「…」

以下略 AAS

38:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:49:03.16 ID:F26KAdyh0
「こんな朝早くから、ごめんなさい…」

「ううん、こちらこそ急にごめんね。時間が空くって言ったけど、実は午前中までだけでね…」

胸が締め付けられる。

以下略 AAS

39:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:51:03.70 ID:F26KAdyh0
先生がコーヒードリッパーを操作すると、機械の唸り声が響いた。
ヒナは書類を手にガサガサとまとめていく。

「私にしか判断できないものがほとんどだから、先生には種類に応じて整理してほしくて…今、用意するから、待ってて…」

以下略 AAS

40:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:52:32.55 ID:F26KAdyh0
窓の外からちらほらと、登校しだした生徒の声が聞こえ始める。
陽は空に昇っていた。床を照らす光もすっかり明るい。

ヒナが、すぐそこにいる先生を見る。
先生の服はいつもよりもくたびれていて、書類に向かう目を時々しぱしぱとさせながらも、すごく真剣に書類整理を続けていた。

以下略 AAS

41:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:53:44.81 ID:F26KAdyh0
部屋を出ていく先生に大した事も言えないまま、ヒナはただ見送ろうとする。
控えめに手を振っていた。先生がドアノブを握る。

「…」

以下略 AAS

42:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:55:38.66 ID:F26KAdyh0
「痛い、かなーって…ヒナちゃん…？」

先生の声はもはや弱々しかった。鋭い視線が先生の背中を射抜く。

「先生。どれくらい寝てないの？」

以下略 AAS

43:名無しNIPPER[sage saga]
2024/07/27(土) 21:57:31.41 ID:F26KAdyh0
担ぐようにしてソファまでたどり着くと先生を横たえさせる。
ぐったりとしていた。先生の顔は病人のように血の気が失せていた。

「…」

以下略 AAS

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