『仮面ライダーW』翔太郎「安価とコンマで依頼を解決する」『安価&コンマ』
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48:ノベルドーパント[saga]
2024/07/05(金) 21:46:30.77 ID:ISilpIWk0


〜〜〜風都ウマ娘レース場〜〜〜


杖を突いた老人「…………」

その老人は、自分が狙われていることを知ってなお、SPも付けずにウマ娘がレースをするターフの上に立っていた。数分もしない内に、ドスン!! という何かが落下してきた大きな音が響く。……ああ、分かっているとも。次は必ず、自分の元へ来ると理解していた。


ナイト・ドーパント「タハラは許さない……! ウマ娘に害する者を、ウマ娘を害してきた者を……!! 一人残らず粛正──」

杖を突いた老人「……あのお人好しは、今はもうそんな事はせんよ。精々が事の事実を広めて我々の地位を地に貶めるぐらいじゃろう。それとて、やらんと思うがな」

ナイト・ドーパント「……俺はタハラだ……! タハラなんだ……!!」

???「「それは違うよ」」

その場に現われた人物を見て、ナイト・ドーパントは驚愕した。そこにいたのは──


マヤノトップガン「トレーナーちゃんは、人殺しなんて絶対にしない」

タハラ元トレーナー「俺はもう、復讐なんて事はしない。……他ならぬウマ娘達の為にもだ」

ナイト・ドーパント「……!!?」

バカな、マヤノトップガンは兎も角、タハラ元トレーナー本人がこの場所に来られる訳が……!!


翔太郎「超法的特別措置って奴さ。URAの定めた『タハラ元トレーナーはURAの職員及び関係者。そして中央トレセン学園に在籍している全てのウマ娘との接触を禁ずる』って奴は、今この時間、この場所では意味を成さねぇ」

フィリップ「……まさか、事件の詳細を聞くだけで僕達よりも先に真実に到達するとは思わなかったよ。君は本物の天才だね、マヤノちゃん」

ナイト・ドーパント「…………」

マヤノトップガン「マヤもトレーナーちゃんも、貴方の気持ちがよーく分かるよ。分かるからこそ、もうこんな事は止めて? ──警察官Bさん」

ナイト・ドーパント「…………!!!???」

翔太郎「タハラ元トレーナーを犯人……復讐者に仕立て上げるには、タハラさん本人に普通に街中を歩かれて貰っちゃあ困る。普通に自宅にいられちゃあ困る」

フィリップ「だから貴方は自分の内にタハラさんを誘拐、監禁していたんだろう? そして、警察の前科人表からタハラさんの現住所と行方が綺麗さっぱり消えていたのも『警察官の中に犯人がいた』なら納得がいく。……風都署の警察官全員に協力して貰って、他の人達のアリバイは全て取ってある。……消去法的に、犯人はあなたしかいなくなるんだ」

ナイト・ドーパント「…………何が悪い」

ナイト・ドーパントは……いや、警察官Bは地獄の底から響くような声で叫んだ。


ナイト・ドーパント「俺は十数年前に娘を……! 努力して努力してGTの栄光勝ちを取ったウマ娘をその腐れ老人達に殺された!! 『久々にウマ娘の肉が食いたい。それも極上の物がいい』って最低の理由でな!! ……だから、タハラさんには期待してた。出所してもその怨念は消えていないはずだと。ウマ娘を愛する心は無くしてない筈だって!! だが──」


〜〜〜〜〜〜


タハラ「……悪いが断わる。俺はもう、報道陣にも記者達にも恨みは無い」

警察官B「!!? 何故だ!? 貴方なら分る筈だろう!! 大切なウマ娘を殺された、それがどれだけ悲しくて──」

タハラ「……辛く、悲しいからこそ、他の幸せなウマ娘に迷惑を掛けるわけにはいかない。現に、俺がガイアメモリに手を出してて暴れ回らなければ、ウマ娘人権運動はもっと早く上手くいっていたと思うしね」

警察官B「貴方はウマ娘が大事じゃ無いのか!!?」

タハラ「『大事だからこそ、愛する者に関わる事だからこそ、拳を振り上げてはいけない時がある』……俺を諭した真の男が、そう言っていたよ」


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