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2024/06/15(土) 18:09:27.71 ID:A1WnOMWh0
――――エリア11 政庁 捕虜収容室
カレン(あのバカなにやってるのよ!いや落ち着け紅月カレン!)
(ルルーシュが皇帝になった?じゃあ私や日本は解放される?)
(いや、あいつが皇帝になったことを認めるとは思えないし、あいつの言う事聞く保証もない!)
(そもそもテロリストが皇帝ってなんでそんな事になってるのよ!?)
私の思考がグルグル回り、そして煮詰まっていく。
テレビ中継のあの様子を見ている限り、恐らくルルーシュにとってもそうであろう。
イレギュラーに直面して思考が停止した時、彼の表情は正にそれだった。
カレン(あーも―、なんでこんな事になって―――)
???「カレンさん!」
カレン「ナナリー!?」
「!?あなた目が!」
先ほどまでの思考の中心人物、そいつの妹が傍まで来ていた。
ただ今までと違う点がある。
あいつと同じ藤色の瞳が、開いていなかった目が此方を真っすぐと見つめていた。
ナナリー「今の放送見ていましたよね?」
カレン「え、ええ。何故かここでも放送されてたし」
ナナリー「カレンさんはお兄様がゼロだと知ってましたか?」
どのように誤魔化すべきかと一瞬考えたが、この状況では無駄だろう。
それに彼女の目を見て、嘘を付くことは無駄だと悟った。
カレン「…………ええ。知ってたわ」
ナナリー「そう……だったんですね……」
ナナリーの視線が少し下がったが、数秒も立たない内に再び私に向けて視線を戻した。
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