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2024/06/12(水) 21:51:35.33 ID:/u+RyicS0
ドォォォォン!!!!
眩いほどの光に飲み込まれそうになるが、なんとか振り切ることが出来た。
だがフレイヤのエネルギー球体の消滅により周囲の空気が流入することにより生じる突風。
今度はそれが俺たちを襲う。
ルルーシュ「ちいぃぃ!」
蜃気楼の絶対守護領域を全面に展開し、風や土砂、突飛物を防ぐ。
風が収まり地響きが止んだころ、先ほどまでの光景と一変していた。
爆心地の真下の地面は大きく抉られて、木は根本から吹き飛ばされいた。
日本でタイフウが通過した後、その被害規模を何倍にも増した光景が広がっていた。
ルルーシュ(上空で爆発したものが地上でこれだけの被害を与えるとは……)
(こんなものが使われたら戦争どころではない……)
余りの被害の大きさに畏怖を抱いていると傍にいるKMFから通信が入った。
ニーナ『……なんで助けたのよ……』
そう、フレイヤを発射した後、動けなくなったニーナのKMFを庇う為、
俺は蜃気楼の絶対守護領域を使って彼女のKMFごと護っていた。
フレイヤを撃った衝撃か、それとも引き金を引いたショックによる緊張の糸が切れたためか、
いずれにせよ、彼女はその場から動くことが出来なくなっていた。
ニーナ『私は……、あんたを……』
ルルーシュ「……友達だからだ」
ニーナ『!』
ルルーシュ「それに俺みたいになって欲しくない……」
ニーナ『うっ……、グス……」
通信から彼女の咽び泣く声が暫く続いた。
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