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2024/06/28(金) 19:25:06.03 ID:UByKE2zr0
カレン『……途中で切り捨てたり、使い潰そうとしたことは?』
ルルーシュ「最初の内はあった。もっといい人材がいるかとは思わなかった訳じゃない」
「でも君の母親の件があっただろう?」
「その時気が付いたんだ……、君も俺と同じだって」
カレン『……』
ルルーシュ「そして同時に羨ましかった……。母親がいる君が……」
カレン『……あんたには妹がいたじゃない……』
ルルーシュ「……そうだな、互いにないものねだりだ」
カレン『事情知ったらさ、結構無理してたんじゃない?』
ルルーシュ「当たり前だろ。本当はもっと時間を掛けてやるつもりだったからな」
「ただ準備の為に金は持ってないととは思ってたんだ……」
カレン『もしかして賭けチェスやってたのってその為?でもアンタならもっと他の方法もあったんじゃないの』
ルルーシュ「……俺達はさ、戸籍が無かったんだ」
カレン『え!?』
ルルーシュ「だから身元がバレるような事は出来なかったんだ」
「それに海外に逃げる為のパスポートを手に入れるのも簡単じゃないんだ」
カレン『逃げるって、アッシュフォード家が後ろ盾じゃなかったの?』
ルルーシュ「いや、会長や前当主のルーベン様は違ったけど、現当主は恐らく違ってたと思う」
「アッシュフォード家自体没落して焦ってたし、皇帝の意に逆らってまで俺達を匿う理由はないだろ」
「だから俺を旗頭に殴りこむか、それが出来なければ俺達を売る気だった」
ルルーシュ「学園を卒業したら、それを理由にナナリーと遠ざけられる可能性があった」
「後は言わなくても分かるだろ……俺も焦ってたんだ」
「だから大切だったんだ、あの時間が……」
カレン『……そっか』
ルルーシュ「学園と言えば、君との約束守れそうにないな……」
カレン『え!?あ……、全てが終わったらアッシュフォード学園に帰らないか?てやつのこと』
ルルーシュ「俺はもう皇帝だからな、モラトリアムはお終いだ」
「あ、シャーリーもか……、巻き込みたくなかったんだがな……」
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