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2024/06/25(火) 18:51:11.69 ID:Nz5uBVoL0
――――アリエス離宮
シャーリー「え?ルルに縁談ですか?」
ジェレミア「はい、それで如何致したものかと」
ルルーシュ「そうか、そういう事か……」
ルルーシュが皇帝就任して2週間ほど経ったあくる日だった。
補佐をしてくれるジェレミアさんからの報告を受けたルルは何か思い当たるフシがあるのか考え込んでいた。
今一状況が理解出来なかったため、聞いてみる事にする
シャーリー「ルルは皇帝だから縁談話が来るのは分かるけど、それが何の問題なの?」
ルルーシュ「次の議会で貴族制度の撤廃を行うだろ」
「だから利権が無くなる前に俺に取り入って、お目こぼしをしてもらうって腹積もりか」
「もしくは婚姻関係を利用して撤廃の中止を言ってくるつもりだろう」
シャーリー「そこは分かるけど」
ルルーシュ「ブリタニアの歪んだ財政は貴族性と財閥の影響が大きい」
「それを正すために貴族制の廃止と、財閥の解体は必須なんだ」
「だから縁談自体が意味がないんだ」
シャーリー「なるほど」
ルルーシュ「断るだけなら楽なんだが」
ジェレミア「如何せん、数が多いものですからね」
「おまけに連盟で来てますから、下手に断って今後の政策にも影響が出かねません」
ルルーシュ「強硬派なら粗方潰せたが、恭順派は別に俺の味方という訳ではないからな」
「あくまで自分たちの利益を確保する為だし」
そう言うと再び思案顔となった。
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