83: ◆7Jaa0lEkAo[saga]
2024/04/21(日) 21:32:41.06 ID:PdZqF63so
「善子、お前が少女兵器だったとはな。」
拙者は善子に話しかける
「軽蔑した?」
「いや、お前の警告があったから
水色髪の少女に不意をうたれずに済んだ
感謝してるよ」
本当に、感謝はしている
善子の正体は驚きだけど、それでも
「ボクね、あいつらと騙し打ちして人間を一度だけ殺した事があるんだ。」
「!!!!」
「それで罪悪感が湧いて、あいつらから逃げ出して来たんだ。
これを聞いてどう思った?ボクを人類の敵だと思った?」
拙者は善子の頭を撫でた
「罪悪感があるなら人類の敵じゃないさ。
お前は立派な人間だよ」
善子の瞳からは涙がこぼれた
「善子?泣くなよ、なんで泣いてるんだ」
「だって、そんな風に言われたのは初めてだから。
自分は化け物だって思ってたから」
善子…
「ありがとう、人間だって言ってくれてありがとう」
この涙、やっぱり善子は化け物じゃない。人間だ。
拙者が保証する、善子は人間だ。
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