【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】
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1:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
モンスターハンターワールドのSSです。
不定期投下です。
楽しんでいただけると嬉しいです。

SSWiki : ss.vip2ch.com



2:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:30:43.45 ID:dNS54ToO0
(水、水が飲みたい。体が動かねえ……酷くやられすぎた。俺はこのまま死ぬのか……)

パシャパシャパシャ……

(水……水だ……! ああ、ありがてえ! 目が、霞んでるがだんだん見えてきた……)
以下略 AAS



3:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:31:27.66 ID:dNS54ToO0
〜数時間後、朝〜

アンジャナフ 「…………」
少女 「スゥ……スゥ……」
アンジャナフ (何で……人間の子供が俺の体の上で寝てンだ。それに……)
以下略 AAS



4:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:31:59.65 ID:dNS54ToO0
少女 「……う、ううん……」
アンジャナフ 「!」
少女 「ふあ……ぁ……」
アンジャナフ 「…………」
少女 「あ……」
以下略 AAS



5:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:32:33.14 ID:dNS54ToO0
少女 「……ハチミツまだあるよ。食べる?」
アンジャナフ 「ハチミツ……? お前、随分刺されてるな。採ってきたのか?」
少女 (コクリ)
アンジャナフ 「俺に水を運んでくれたのもお前か……? どうして……」
少女 「あのままだと、おじさんが死んじゃうと思って……」
以下略 AAS



6:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:33:03.46 ID:dNS54ToO0
少女 「お、落ち着いて……傷が……」
アンジャナフ 「……助けてくれたことは礼を言おう。だが、俺ァ人間は嫌いだ。見逃してやるから、どっかに消えろ。ガキは家に帰るもんだ」
少女 「…………」
アンジャナフ (……何だ、この悲しそうな目は。これは、俺を憐れんでるんじゃない。もっと深くて根深い何かの目だ……)
少女 「……家、なくなっちゃった。私も、ハンターさん達に見つかったら『ハント』されちゃうんだ」
以下略 AAS



7:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:33:42.39 ID:dNS54ToO0
グググ……ズゥン、ズゥン

アンジャナフ 「痛ェ……でも何とか立てたぞ。ここは森の中でもいい場所じゃねえ。血の臭いプンプンさせてたら、いろいろ呼び寄せちまうからな」
少女 「行っちゃうの……?」
アンジャナフ 「…………」
以下略 AAS



8:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:34:08.84 ID:dNS54ToO0
少女 「あはは……何、言ってるんだろ。ほんと……」
アンジャナフ 「……?」
少女 「笑えない冗談だよ……」
アンジャナフ 「家がなくなった? ハントされる? 人間のお前が、人間にか?」
少女 「…………」
以下略 AAS



9:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:34:36.52 ID:dNS54ToO0
ギャオオオオオ!

少女 「……ひっ」
アンジャナフ 「よろしくねェな……この咆哮は、どうやらもう気づかれてるようだ」
少女 「おじさん、どうするの?」
以下略 AAS



10:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:35:09.68 ID:dNS54ToO0
〜古代樹の森、南西部〜

アンジャナフ 「ハァ……ハァ……」
少女 「おじさん、大丈夫……? 傷が開いて……」
アンジャナフ 「止まるわけにはいかねェ。縄張りを侵してるのは俺の方だ」
以下略 AAS



11:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:35:36.50 ID:dNS54ToO0
オドガロン 「何だァ……? フラフラじゃねェか? よく俺様の一撃を避けられたな」
アンジャナフ 「やっぱりオドガロンの兄さんか……」
オドガロン 「俺の縄張りで何してる? ジャナフ」
アンジャナフ 「…………」
オドガロン 「すげェ怪我だな。人間のハンターとでも殺り合ったか?」
以下略 AAS



12:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:36:04.67 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「……兄さん!」
オドガロン 「ハンターに敗北した挙げ句、尻尾を切られ、生き恥を晒して、俺の縄張りを汚しているお前にかける温情はねェ。森の掟だ。食うか、食われるかだ。分かるな? 坊主」
アンジャナフ 「クソが……!」
オドガロン 「…………」

以下略 AAS



13:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:36:31.96 ID:dNS54ToO0
ビュン! ドガァ!

アンジャナフ 「ぐう!」
オドガロン 「ヘロヘロでこく威勢でもねェだろ」

以下略 AAS



14:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:37:01.32 ID:dNS54ToO0
オドガロン 「坊主……てめェ、どうして人間なんかとつるんでやがる?」
アンジャナフ 「兄さん……聞いてくれ」
オドガロン 「…………」
アンジャナフ 「森の掟……『弱き者は強き者に食われる運命』なのはよく分かってる。だが、今だけ。今回だけは見逃しちゃくれねえか……? それに、この人間は無関係だ。倒れてる俺のことを介抱してくれていた……」
オドガロン 「介抱……?」
以下略 AAS



15:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:37:31.98 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「分かってくれ! 俺はここで、兄さんに殺されるわけにはいかねぇんだ!」
オドガロン 「問答無用!」

ガッ!

以下略 AAS



16:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:37:58.81 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「食いつきが緩んだ! 今だ!」
オドガロン 「グゥ! 貴様……」
アンジャナフ 「兄さんすまねぇ!」

ゴォォォォォ!
以下略 AAS



17:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:38:26.41 ID:dNS54ToO0
ドゴォォォ!

オドガロン 「ぐああ!」

ズゥン……
以下略 AAS



18:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:38:55.47 ID:dNS54ToO0
〜古代樹の森、南、アンジャナフの縄張り〜

アンジャナフ 「フゥ……ここまで来ればもう安全だ」
少女 「ここは……?」
アンジャナフ 「俺の寝蔵……縄張りだな」
以下略 AAS



19:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:39:25.24 ID:dNS54ToO0
アンジャナフ 「オドガロンの兄さんとは古い付き合いでな。俺の、身内みたいなもんだ」
少女 「おかしいよ。身内の人は殺そうとなんてしてこないよ」
アンジャナフ 「……俺が尾無しになっちまったからな。今ここで引導を渡そうとしてくれてるのは、兄さんの優しさだろう」
少女 「優しさ……」
アンジャナフ 「お前をほっぽり出す気力もねェ。兄さんが追ってこねェとも限らねえ。俺は今のうちに寝る。お前も休め」
以下略 AAS



20:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:39:50.90 ID:dNS54ToO0
〜アステラ、酒場〜

ハンターA 「本当か? 森の中に生贄の巫女が逃げ込んだってのは……」
ハンターB 「森の奥で姿を見たってヤツもいる」
ハンターA 「古代樹の森の奥地でか? かなりの危険地帯だ。もうモンスターに喰われてるんじゃないか?」
以下略 AAS



21:三毛猫 ◆58jPV91aG.
2024/04/16(火) 23:40:16.88 ID:dNS54ToO0
ハンマー 「その話、もう少し詳しく聞かせてくれないか? 礼ならする」
ハンターB 「お……おう。巫女のことか?」
ハンマー 「ああ」
ハンターB 「ゾラ・マグダラオスが動き出してる。生贄の巫女は、マグダラオスに捧げられる女の子だ。俺も詳しくは知らねえが、部族の中で特殊な力を持つ一族が、代々捧げられてるらしい」
ハンマー 「…………」


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