82: ◆CItYBDS.l2[saga]
2024/04/18(木) 09:15:04.37 ID:TtxL8s290
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少年は、森に入る直前で足を止めた。
その背に、街からの見送りの視線を感じたからだ。
少年は、街を振り返り大きく右手を振って声を上げた。
「行ってきまあす」
街からは既に遠く離れ、もはや誰にも見えるはずもなく届くはずもない。
しかし、少年はそうせずにはいられなかった。
そして、その新たな勇者の旅立ちの姿はきっと。
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