971: ◆b0/EDFEyC136[saga]
2024/08/04(日) 03:41:04.27 ID:bbKbCQ7N0
パピヨン「お疲れ様ライム。見てたよ〜レース」
ライム「あ、お疲れ様ですパピヨンさん!あはは……この前あんなことを言ったのに、負けてしまいました……」
次の日。練習中のライムを捕まえて挨拶をする。昨日G1を走ったばかりだというのに、やる気だなぁと思う。アタシなら1週間くらい休みもらいたいけど。
パピヨン「いや、テレビでめちゃくちゃ驚いたけど……まあ、そりゃ必勝のウマ娘なんていないし当然だよね」
ライム「――あの私と同じ先行策だった○○さん、とても……私を意識していたと思います。じゃなければあんなタイミングで前には――」
……勝負を仕掛けるタイミング、最初どの位置に陣取り、どのようにレースを展開していくか。レース中には考えることが沢山ある――アタシはそんな考えないけど。
ライムの実力を、あのウマ娘は努力と作戦で黙らせたのだ。いいな――悔しいけど。
――――ライムを最初に倒すのはアタシがよかった、なんて思ってたこともあったな。
パピヨン「でもそれで終わるウマ娘じゃないでしょ?」
ライム「ええ、もうあんな負けはしません――トレーナーさんにも少し喝を入れられましたから」
え、あの熱血な感じのトレーナーに?うわ、ちょっと怖そう……アタシだったら聞く前に逃げちゃうかも。ちゃんと聞いて自分のやる気に繋げてるなんて、ライムは凄いね。
ライム「ふふ……では次は貴女の番ですね、パピヨンさん」
パピヨン「うん、おっけおっけ。じゃあ昨日敗けちゃったライムの分まで――――頑張るよ」
ニヤリと笑みを浮かべてそう返すと、ライムは「それでこそパピヨンさんですね」と言って笑った。
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